小洒落たふりしてガッツリ系!『もののこころ』千葉県鎌ヶ谷市のラーメン店

今回は千葉県鎌ヶ谷市にあるラーメン店「もののこころ 新鎌ヶ谷」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。

このお店訪問の様子は当方のYouTube動画でもご覧いただけます!

新鎌ヶ谷駅前に最近できた
気になるお店

新鎌ヶ谷駅。そこは鎌ヶ谷市にある唯一のターミナル駅で、北総線・京成線・新京成線・東武アーバンパークライン(旧野田線)の4路線が乗り入れる。千葉ニュータウンを中心とした北総エリアのいわば玄関口といった存在で、私自身も「東京に出るための駅」という認識で幼少の頃からひんぱんに利用していた。

そんな鎌ヶ谷イチの集客地域に、2019年ごろひとつの気になるお店が新規オープンした。なんだかお洒落な出で立ちのラーメン店、『もののこころ』である。一号店は東松戸にあるらしいが、結構人気があるようでこの鎌ヶ谷にも進出したらしい。

言い方は悪いかもしれないが…お洒落ないわゆる「女性志向に寄せたラーメン屋」は美味しくない、というイメージから抜け出せていなかった私。存在は気になるものの、なかなか実際に訪問することはないまま3年ほどが過ぎていった。

そして2022年の4月頭。3羽めのヒナをお腹に宿して臨月を迎えた妻が、出産前の貴重な外食先にこの『もののこころ』をご所望。新鎌ヶ谷は近所なので、家族みんなでゆっくり歩いてお店に行くことに。そして結果、またしても妻の提案のおかげで世界が広がることとなった

臨月でお腹の大きい妻。1週間後に3羽めのヒナが生まれる。

清潔感あふれる店内

馬肉の自販機を横目に見ながら暖簾をくぐる。すぐに目に入ったのは、本棚だった。まるで図書館の子供コーナーのように児童書が置かれていて、このお店が子連れにとても配慮してくれていることがすぐにわかった。

店内はまるでイタリアンのようなお洒落な雰囲気で、一見とてもラーメン屋さんだとは思えない。しかし漂ってくる鶏白湯の香りは間違いなく、ラーメンのもの。なんだか不思議な感覚を味わいながら席に着く。

となりのテーブル席には小さな子連れのお母さんが座っていて、ふたりで楽しそうにラーメンを食べていた。

左上に描かれているのがお店のロゴマーク。かわいい。

メニューもイタリアン風

可愛いロゴマークが描かれたメニューを開くと、やはり少しイタリアン風の印象を受けた。しかしページのタイトルは「らーめん」「ごはんもの」「のみもの」「URA menu」。うん。シンプルかつ、かわいい。

早速「URA menu」について気になったが、内容的には野菜のおつまみといった感じ。いわゆる裏メニューといったものではなさそうだ。というか、思いっきり表に出ている

ラーメンの種類は7種類ほどある様子。とりあえず初回ということもあり定番かつイチオシの「鶏白湯ラーメン」を注文することにした。妻も同様に「味玉鶏白湯ラーメン」を選択。

さらに私は「馬とろめし」も頼んでみることにした。お店の前に馬肉の自販機を置いているだけあって、馬肉メニューもイチオシのようだ。

また子供たちには「鶏水餃子」を食べさせることにした。

お店の前には馬肉の自販機がある。

【少し脱線】
馬肉の自販機について

ところで先ほどから馬肉の自販機、という存在について気になっている方もいらっしゃるかもしれない。千葉の北西部には最近、馬刺しの自販機が点在しているのだ

これは鎌ヶ谷市にある馬肉の卸・加工会社「NTCデリバ」が展開しているもので、コロナ禍になってから馬刺しの供給機会を増やすために設置を開始したらしい。私はこの本社のわりと近くに住んでいるので、この自販機が出現したとたんに見つけることができた。あまりにも気になったので、その場で購入。馬刺しユッケにして食べてみた

自販機とはいえ馬肉は新鮮そのもので、お店で食べる馬刺しユッケが自宅でそのまま味わえた。肉によく合うタレもついてくるので、誰でも簡単に居酒屋の本格的な味が楽しめるだろう。

本社前に置かれた自販機。
こんな感じで密閉されている。
馬肉はパッキングのうえ冷凍されている。たれ付き。
馬刺しユッケをつくってみた。
出現当初の張り紙。いまでは北西部に20ヶ所以上あるとか。

見た目は上品、味はガッツリ

それでは本題に戻ろう。

しばらく待ったのちに届いた私と妻の鶏白湯ラーメンがこちらである。

お美しい!

もはや美味しそう、というよりもお美しい!というリアクションがぴったりなラーメンである。というかラーメンでこの感想をもったことが生まれて初めてである。なんと品のある見た目であろうか。

妻の注文した味玉つきの鶏白湯ラーメンも、もちろん高貴なお顔をしている。まるで宮殿のお姫様が可愛らしいブローチを胸につけて現れたかのような印象

そんな淑女風のラーメンに野獣が欲望のまま食らいつく!お味はとてもまろやかで、まるでクリームのよう。それでいて鶏の濃厚な出汁がしっかりでていて、しっかりとした味付けだ。見た目通りのお淑やかさと、無骨ともいえるほどの濃厚さがちょうどいいバランスで混在する、なんとも繊細なスープ。最高に美味しい!

麺は中太だが、スープがしっかり絡むのでえぐみは一切ない。水面に浮かんだ野菜たちもこのスープのおかげでしっかりとした味付けになっており、特にプチトマトは絶品だった。

お店の雰囲気や見た目とは裏腹に、決して過剰なヘルシーさやラーメン離れしたあっさりさはない。むしろ男性が大好きな濃厚でこってりとした、がっつり系ラーメンだといえるだろう。これほどギャップがある一杯もめずらしい。

馬とろめしとは馬肉ユッケ丼のことだった。わさび醤油でシンプルにいただく。見た目はやはり可愛い系だが、食べてみればやはり「喰らえこの野郎!」といわんばかりのガッツリした馬肉らしい肉肉しさ。美味い!

ちなみに「馬とろめし」には鶏白湯のスープがついてくる。味はラーメンのそれと全く同じで、麺と一部の具がないだけ。なんというお得感であろうか。

ヒナたちのために注文した鶏水餃子だけは見た目から割と雄々しい。右上の丼のなかで無骨に腕組みする水餃子たちを表の小皿に移して食べていく。少し味見をしたが、こちらもしっかりとした鶏出汁で炊かれており美味しかった

結論として、お店のお洒落さやラーメンの綺麗さなどで敬遠している男性の皆様。何も言わずに一度食べてみたほうがいい。男女関係なくラーメン好きが満足できる味で、決してイロモノのヘルシー系ラーメンではないことを保証する。駅から歩いて15秒ほどで来店できるので、通勤通学で新鎌ヶ谷駅を利用される方はとりあえず寄ってみてはいかがだろうか。

子連れのハードルはなし

最後に子連れにとっての行きやすさについて。入り口に絵本があったり、子供用のお茶はあらかじめこぼれない専用コップに入れてストローをさしてくれたりと、非常に素敵な気配りをしてくれている。店内は清潔感にあふれ、店員さんも子供に対して優しい。鎌ヶ谷の子連れ女性をお客さんとしてしっかり想定しており、この土地に出店するにあたって十分なマーケティングをしていることがうかがえる。

なお入り口は大きいのでベビーカーでも十分入ることができるだろう

行った段階ではまだお子様ラーメンはなかったが、子供用の取り皿などは用意してくれるから安心だ。冷凍みかんなど子供が喜ぶようなデザートもメニューにあるので、親子で楽しめるお店としてお出かけしてみてはいかがだろう。

最初から子供用のコップでお茶を用意してくれる。

店舗情報

【もののこころ 新鎌ヶ谷】

住所:〒273-0107 千葉県鎌ケ谷市新鎌ヶ谷1-17-2 新鎌ヒルズ 1F

駐車場なし
営業時間【火〜日】11:30~15:00
(LO 14:30)
17:00〜20:00
(LO 19:30)

【定休日】
月曜日

営業時間・定休日は
記載と異なる場合が
ございます。
ご来店時は事前に
店舗にご確認ください。
席数40席ほど

    コンタクト