産後クライシスを回避して夫婦円満になるコツ【経験談】

「産後に妻が冷たくなった。」

「ラブラブだったのに、子供中心になってしまってあまり会話が無くなってしまった。」

「子供が産まれてからはお互いにイライラしてしまって正直もうやっていけない。」

産後の夫婦仲などについてネットで検索すると、そんな内容をたくさん目にします。実際に私の周りでも子供が産まれてから旦那さんが浮気に走って離婚、なんていう現象を見る機会もありました。

これがいわゆる産後クライシス。赤ちゃんが産まれたことによって夫婦仲が突然悪くなり、ひどい場合は離婚に至ってしまいます。当然のことながら夫婦が険悪だと子供にも多大な影響が出るでしょう。

どうしてそんなことが起きてしまうのか。私たちは子供が2人いますが、幸いにもかなり仲良し夫婦のままです。今でも名前で呼び合いますし、仕事に集中するためにちょっと別の部屋に移動しただけで「寂しい」と言われます。休日は家族そろってお出かけしますし、私も妻といるのが一番楽しい。夫婦仲がいいからか、子供たちも安心している様子です。

そこで今回は調べた産後クライシスになる要因や防ぐ方法、私自身がやってきたことを記事としてまとめさせていただきます。産後の奥さんとの関係が心配な方だけではなく、初めての出産をこれから経験するすべての夫たちのご参考になれればと思います。

Contents

夫婦仲が悪化してしまう
原因は?

せっかく仲良くなって結婚したのに、子供が産まれたことで夫婦が険悪になってしまうというのは悲しすぎます。この章では産後に夫婦仲が悪くなってしまう理由について解説していきます。

半分以上の女性は産後に
夫への愛が冷めてしまう

ベネッセ教育総合研究所が2011年にとある調査をおこないました。それは夫を「本当に愛していると実感」している妻は調査対象全体の何%いるかというもの。驚くべきことに、妊娠期には74.3%いたにもかかわらず、出産後には45.5%まで落ち込み、子供が2歳になる頃には34%まで下がるという結果になったのです。

またカラダノートがおこなった2019年の「産後クライシス調査」によると、出産後に「配偶者への愛情の冷え込みを感じたことがあるか」という質問には実に62.3%の人が「ある」と回答。さらにそのうちの72.8%の人が産後すぐ〜3ヶ月以内にそう感じたということがわかりました。

妻は産後も夫の行動が
変わらないことが許せない

なんとも衝撃的な結果ですが、ではいったい何故このように産後に妻の愛が冷めてしまうのでしょう。

続くカラダノートの調査にて、その理由として最も多かったのが「夫が産後も生活を変えようとしない」ことだそうです。つまり奥さんが命懸けで赤ちゃんを産んで、痛む身体でそのお世話をしている間も、旦那さんは以前と変わらないように一日中仕事で外出したり飲みに行ったり家でゲームをしたり。それが耐えられないのです。

もちろん私も男性なので仕事や飲みに関する言い分は理解できます。赤ちゃんが産まれたから、仕事を頑張らなければならない。そうしたら夜も遅くなりますし飲みに行く機会も増えるでしょう。

しかし奥さんとしては少しでも長く赤ちゃんのお世話を手伝ってほしいところ。この産後の一番体力のない時に仕事に精を出して欲しくない、というのが本音なのです。可能ならば育休をとって家で家事をすべてやってあげた方が助けになりますし、この時期に最大限のサポートをしてあげることで今後の夫婦の仲が決まるといって過言でないでしょう。

夫の言い分もわかるけど…

子供が生まれても行動を変えない夫への不満。

これが産後クライシスの最大の原因だといえるのですが、はたして何故、夫はそのような態度に出てしまうのでしょうか。

妻の変化による孤独感

少なからず夫は、子供ができると極力言い訳をつけて家に帰らなくなります。その理由としてもっともよく聞くのは「妻がすぐ自分に怒るようになったから」というもの。

男性も最初はみんな「子供が生まれたから頑張ろう!」という意識が芽生えています。しかし仕事を頑張って家に帰ると、イライラしている妻に何かと怒られる。その日々が続くうちに、だんだんと孤独感をおぼえて外に逃げていく。旦那が外に長くいればいるほど奥さんの疲れとストレスはさらに溜まっていく。そんな負のスパイラルに陥ってしまうのです。

どうしてこんな悲しいことが起きてしまうのでしょうか。その原因はずばり、お互いの頑張り方のベクトルの違い。奥さんは赤ちゃんのいまある安全を最も重視します。そして夫は、家族の未来のために仕事を頑張ろうとします。

どちらも正解だと思うのですが、精神・体力的負担の大きさやストレスを考えると、産後しばらくは奥さんの仕事を手伝ってあげることにエネルギーを費やすほうが建設的だといえるでしょう。

職場における価値観の違い

そのようなベクトルの違いから、夫と妻の心はどんどんとすれ違っていきます。しかし赤ちゃんのお世話に力を注ごうとする夫には、社会的な理解のなさも襲いかかることでしょう。

2021年の時点で妻の第1子出産時の平均年齢は30.9歳。そこから考えると、父親になる人の多くは30〜32歳ほどだと考えられます。

その上司にあたる世代の男性会社員は40〜50代として、彼らはいまから10〜20年前に父親になっている計算になります。その頃はまだまだ育休や、夫による育児の文化がいまほど広まっていない時代。「子供のことは母親に任せて、父親は仕事を精一杯頑張るべき」という古い考えから抜け出せていない可能性があります。

だから夫が育休をとろうにも上司の同意が得られない、会社に嫌がられる、という話はSNS上でもまだよく耳にします。そのような逆風に負けずに家庭に時間を費やせるかどうか。出産後の夫婦関係を良好に保つハードルは、ここにもあるといえます。

世話の仕方がわからない、
は言い訳

ただしどんなに早く家に帰れたとしても、子育てにおいて役に立たないのであれば意味がありません。妻のストレスは必然的に夫に向き、当たりも強くなってしまうことでしょう。

とはいえ昼間は外で仕事をしている状態ですから、赤ちゃんの世話の仕方がわからない。言い分はわかるのですが、正直ちょっと努力が不足しているかなと同じ男性として思います。

というのも今の時代、ネットで調べればいくらでも具体的な解決法が見つかります。特に赤ちゃんのオムツの変え方やミルクの作り方・あげ方、寝かしつけ方などの情報は詳しい内容が無料でいくらでも手に入ります。だからわからない、というのは調査不足の言い訳にしかなりません。

自分で調べるよりも奥さんに聞いた方が早い、と思われる方もいるのかもしれません。しかし普通に考えて、人生で初めての出産・育児を経験している真っ最中の女性は、人に育児を教えられるほど自信がないと思います。小さな命を守ることに一生懸命で、かつ不安なのですから。だから自分で調べてください。教えて、という発言は私(男性ですが)が奥さんだったらたぶんイラッとします。

今後の夫婦関係を良好に保ちたいのであれば、自分で子育てのすべてを学びましょう

夫婦生活の変化について

これもまた男性の意見として多く聞くのが、奥さんが身体の関係を拒むようになってしまったという話。

出産前はつわりが酷かったり、お腹が大きかったりで我慢していたのに、出産後もホルモンのバランスから女性の性欲は激減。当然セックスはなし。確かに同じ男性としては辛い気持ちはわかります。そしてそれは、きっと女性が思うよりも不安で、かつ孤独になるものだということも知っています。

まず安心して欲しいのですが、正しい接し方や子育てへの協力をしていれば、奥さんの性欲は必ず以前のように戻ってきます。だから焦らずに、協力しながら待っていてあげてください。もしかしたら奥さんも自分の性欲減退に、あなたが思っている以上に苦しんでいる可能性もあります

また子供が生まれたら、女性は本能的に子供ファーストの脳みそになります。付き合っている頃や出産前と同じ生活に戻ることはまず、諦めてください。いままで奥さんにやってもらっていた自分の世話は、自分でやりましょう。

でもこれは決してネガティブなことではありません。新しい環境の変化を楽しんでみる気持ちで、それを受け入れることが大切です。

夫もギリギリの状態かも…

ここまで少し男性向けに厳しめのことを書いてしまっているような気もしますが、とはいえ色々な要因から頑張りたい気持ちと現実が噛み合わずストレスを抱えている夫も多くいらっしゃることかと思います。

私は絶対に夫婦仲を悪くしたくなかったので、数年かけて頑張って在宅での仕事についておきましたし、赤ちゃんの世話については妻より詳しくなろうという気持ちで勉強しました。しかしこのような前もった”仕込み”ができている方はあまりいないと思いますし、やりたくても出来ない方が多いかもしれません。

そこで大切なのは、夫婦で冷静に話し合う機会をもうけること。夫婦はしょせん、他人と他人。すれ違うのは当たり前のことなのです。だから、自分に出来ることと出来ないことを考えて、その理由も含めて話し合っておくことが必要なのです。

また話し合う習慣をつけておくことで、お互いの不安と悩みを共有することもまた、夫婦の関係を円熟させていく重要な要素です。物理的に出来ないことを無理にするのではなく、それをふたりで分析して解決へと導いていくことがチームとしての解決方法なのではないでしょうか。

産後の旦那が許せない!
奥さんを怒らせる5つの行動

それでは実際に産後の奥さんをイライラさせる代表的な行動を5つまとめさせていただきました。産後の奥さんの変化に悩んでいる夫は、ここに書いてあることを自分がやっていないか一度チェックしてみてください。

産後に遊びに行く!

さまざま出産Q&Aサイトで見かけるのがこれ。産後に旦那が遊びに行くことに悲しんだり腹を立てたりしている様子が多く見られます。中には週に2、3回も飲み歩いているような夫もいるそうで…。なかなか無神経だなと感じます。というか、その回数はさすがに浮気確定のような気もします。

出産後半年は少なくとも飲み会は避けた方がいいです。また休日に遊びに行くことも控えましょう。正直、赤ちゃんがいるのにどこにそんな暇があるのか私にもわかりませんが…もし家庭から逃げることが目的なのであれば、ご自身のためにもお子さんのためにも一度ちゃんと向き合った方がいいと思います。

とはいえ仕事上の付き合いもあるので、どうしても回避ができないものについてだけは奥さんに相談してみてください。間違っても当日になって「今日出かけるからね!」といって済ませるようなことはNGです

…出産直後の奥さんをもつ夫を遊びに誘うような相手なんて、きっと関わり続けていてもなんのメリットもないと思いますが。自分の赤ちゃんよりもその相手の方がかわいいのであれば、行ってもいいかもしれませんね。

出産前と生活が同じ!

前章でも触れましたが、出産前と生活リズムが同じ夫を奥さんは許しません。子供を産むというのは命懸けの行為。そして奥さんにとっても夫にとっても、人生の転換ポイントです。

そのようなイベントを経て、いまだに休日はスマブラばっかりやっているようでは成長も何も見られないただのクズ夫。きっと小学生からなにも学んでこなかったのでしょう。間違いなく仕事すらまともにできない男です。

そう思われたくないのであれば、出産を期にすべてが変わったことを受け入れて、行動してください。もう2度と以前のような生活には戻れません。戻る必要もありません。新しい家族との新しい生活を、どう楽しんでいくか考えて生きていくべきです。

無神経な言動ばかり!

産後の奥さんは疲れとストレスが溜まっています。そんな中で、なんの気もなしに言った一言が逆鱗に触れる、ということはよく聞く話です。

たとえば「ごはんまだ?」「ゴミが落ちてるよ!」「なにか手伝うことない?」。

これは三大”奥さんをイラつかせる発言”と言ってもいいかもしれません。その理由としてひとつめは、自分でやればいいから。ふたつめはそんな余裕がないことくらいわかって欲しいから。三つめに関しては、自分で仕事を探せばいいから。男性としてはちょっと敏感すぎると思うかもしれませんが、とにかくこの発言には気をつけた方がいいでしょう。

なかには「つかれた!」という言葉にキレてしまう奥さんもいらっしゃいます。きっと夫としても本当に仕事で疲れているのでしょうが、眠れているのであれば奥さんよりもマシです。何気なく言ってしまわないように気を遣ってあげてください。

あと、これはさすがにちょっと理不尽かなと思ったのですが、知人が仕事から帰宅して寝ている赤ちゃんを見ながら「可愛いなあ…」と呟いたことにブチギレた奥さんもいらっしゃるようです。「可愛いわけないだろ!」と。

とにかく、日中に育児が手伝えない夫は、ワンオペでそれだけ限界に近づいている奥さんに十分気を遣ってあげましょう

お願いしても
役に立たない!

これもあるあるネタかと思います。たとえ夫に育児を手伝う意思があったとしても、役に立たないのではどうしようもありません。

前章でご説明したとおりではありますが、夫が赤ちゃんの世話についてわからないことだらけなのは当たり前。だからといって奥さんにやり方を聞いたりするのではなく、自分で調べて考えてやってみましょう。もちろんやり方は人それぞれなので、奥さんに「俺はこうするけど大丈夫?」とか声かけはしてもいいかもしれません。

ただやることさえ丁寧に出来ていれば、文句は言われないんじゃないかなと思います。そして最初に夫が自分もできることを奥さんにアピールしておくことは大切です。いざとなれば夫も育児ができる。その安心感だけで奥さんはかなりストレスが軽減されるからです。

お願いしても
やってくれない!

これはもう、論外です。奥さんがバタバタと忙しい様子を尻目に、ゲームなどしているのでしょうか。それならばいない方がいいかもしれません。そういう人間が家族をもつことは、そもそも間違いです。

育児に限らず、結婚生活はチームプレー。どちらか片方だけが負担を強いられるようなのであれば、それはパートナーとは呼びません。DVといってもいいでしょう。

もしその理由が「やり方がわからない」というものであれば、再三繰り返しているとおり、学んでください。学んで、とにかく行動する。そうすれば誤解は解けるはずです。

子供が生まれても
仲良しな夫婦の5つの特徴

EPARKによるアンケート調査によると、産後でもずっと仲良しのままの夫婦には次の5つの特徴をもっているそうです。この章ではそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

旦那さんが
家事・育児に積極的

やはりこれが一番大切ですね。家事と子育ての大変さを理解してくれている様子はとても嬉しいし、キュンとくるようです。ふたりで最も大変な時期を乗り越えることで、今後も一緒に子育てをしていける安心感と信頼感がうまれるのです。

産後の家事や育児の具体的な手伝い方についてはのちほど詳しくご説明しますが、指示をされなくても自分から助けになるような行動をとることが大切ですね。出来れば妊娠期間中に料理や洗濯、掃除などできることを増やしておくことをオススメします。

愛情表現を忘れない

アンケートの結果、こんな意見がありました。

子どもの事を大切に想うのはもちろんの事なんですが「私(ママ)の事が1番大切だよ」と愛情表現してくれる事が本当に嬉しい

得てして女性は出産すると母親モードになるものですが、自分が愛され続けている自覚があれば急に夫に冷たくなったりすることはないようです。育児をしっかり手伝ってくれるうえ、「好きだよ」などの言葉でも毎日愛情表現は欠かさない。親であり、かつカップルのままでいられればこれからの共同作業もすべて楽しく乗り越えていけるでしょう。

会話・スキンシップを
大切にしている

仕事の相談やその日にあった出来事などを毎日話せる夫婦はずっと仲良しのままです。特に男性は妻に仕事の話をしたがらない生き物。仕事の内容をイチから話さないといけないのは面倒臭いですよね。でも一度、会社でどんなことをやっているのか、どんなことが大変なのかを話してみてください。意外と理解してくれるかもしれません。

奥さんにとっても夫が会社で具体的に何をしているのかがわかれば、家で待つときの気持ちが楽になります。何をしているかわからない、もしかしたら遊んでいるだけかもしれない、と思いながらひとりで子育てや家事をしているのは非常に精神衛生が悪いです。

また女性としてはスキンシップも嬉しいみたいです。手を繋いでお買い物をするだけでも恋人の頃を思い出してときめく、その感覚が続けば夫と仲良しでいられる。そのような回答もアンケート結果にはありました。

お互いに思いやりを
持っている

夫も妻も、それぞれ大変なことが多くあると思います。いま何を頑張っているのか、何が辛いのかといったことを話し合うのも大切ですが、そのうえでいつも気遣いをすることを忘れてはいけません

お互いのことを考え、相手が喜ぶことは何かを考え続けることによって夫婦の良い関係は続いていくのです。決して努力しなくても惰性で相手がわかってくれると思わないようにしましょう。

出産後も
女として見てくれる

長く結婚生活を続けていれば恋人としての感覚は薄れ、しだいに「家族」としての要素が強くなっていきます。また出産をすれば「母親」としての妻のイメージも強くなり、ますますかつてのラブラブだった頃を思い出すことが難しくなるのかもしれません。

だからこそ、いつまでも「女」としての妻を見続けてあげることが大切です。そして女性は不思議なもので、誰かがそう思い続けてくれる限り「女」であろうとするものです。綺麗なままの奥さんで居てほしいならば、しっかり女性として接してあげましょう。

産後クライシスを避けるため
夫がすべきこと

夫婦の関係だけでなく、子供の育成にも非常に大きな影響を与えてしまう産後クライシス。それを徹底的に防ぐにはどうすればいいのでしょうか。

産後期間は
夫がおむつ替えと家事をする

奥さんは命懸けの出産を終えた直後ですので、出来ることならば安静にしていなければなりません。ここで無理をしてしまうと、自律神経がおかしくなり後々ずっとストレスを抱えやすい身体になってしまいます

とはいえ赤ちゃんは夜行性。しかもこの生物は睡眠をまだらにとります。なので奥さんはまとまって眠れるわけではなく、体力の回復には時間がかかります。健康な方でも1ヶ月以上はかかるのではないでしょうか。

その期間は夫が妻を支えなければなりません。具体的に、奥さんが出来るだけ夜眠れるようにおむつ替えは全部やりましょう。どんなに頑張っても母乳だけは出せないのですから。

またお料理や皿洗い、掃除など可能な限りすべての家事をしてあげましょう。出産時は夫も命懸けにならないといけません。新しい命を生み出した妻に対する最大の敬意を、行動で示しましょう。

言葉よりも行動と結果を

「頑張れ」だの「そばにいるぞー」だの、そんな言葉は奥さんには必要ないので注意です。応援だけして特に役に立っていないのであれば、イライラするだけなのでいない方がいいでしょう。私たち夫という存在は必ず行動して、結果を出さなければなりません。そこにこだわることで初めてあなたは妻にとって「愛する夫」のまま、パパになれるのです。

何をすればいい?と聞かれることもかなり妻としては頭にくるもの。何をすれば奥さんが助かるのかをよく考えて、自分から効果のあるお手伝いを心がけましょう。

夫婦仲は
産後の夫の頑張りで決まる

夫がその期間、妻を全力でサポート出来るかどうか。それが今後の夫婦の関係を決めるといって過言ではないでしょう。一番大変な時期に一緒に頑張った人。いわば戦友として奥さんに認識されなければ、今後の対等な関係はあり得ないと思います。

「あの時、自分だけ飲みに行ってたよね。」

「あの時、自分だけゲームしてたよね。」

「あの時、何もしてくれなかったよね。」

どれも私は言われたことはありませんが、産後の夫が頑張らなければ必ずこれらのセリフを一生言われ続けるでしょう。それはお互いのためにも子供のためにも本当に良くないです。

夜に眠れれば、必ず奥さんの体力も精神力もだんだんと回復してきます。一番大変な期間は産後1、2ヶ月ほど(ひとまず)。そこまで長くないので頑張りましょう。

産後期間の夫の働き方

正直、可能な限り仕事は休んだ方がいいと思います。産後のことをよくわかっていないで、育休を拒むような上司がいる会社は、容赦なく辞めていいんじゃないかと考えています。そんな人間が人の上に立っている時代遅れな企業にどうせ未来などありませんから。

私の場合はあらかじめ仕事の形態を変えました。長男の時は出産にそなえて自営業を育て、足りない分をシフトが自在な仕事でやりくりしました。続く長女の時はさらにサポートできるよう完全在宅が可能なIT企業に就業しました。二人目の場合は小さな子供もいるのでさらに大変だからです。

オススメとしてはやはりテレワークができる仕事への転職です。自宅にいるだけでもかなり奥さんの安心感は増しますし、簡単な家事の手伝いはできるので役に立てます。もちろん給与の具合との兼ね合いもあると思いますが、この時期は時間的な自由度を優先させた方がいいかなと思います。

産後こそ
お出かけスキルを磨く期間

子連れでのお出かけには夫婦間の協力とスキルがとても重要になります。産後の期間中は夫婦の信頼関係を強くするのはもちろんのこと、赤ちゃんのお世話をするスキルも身につけておきましょう。

お出かけスキル
=パパのおむつ替えスキル

産後の期間は、赤ちゃんのお世話の仕方を練習する絶好の機会です。おむつ替えは素早く的確に、ウンチでも60秒で替えられるようになるといいです。

お出かけスキル=パパのおむつ替えスキル

この公式を覚えておいてください。必ずテストに出ます。テストというのは、実際にみんなで外に遊びに行ったときです。

授乳に関する知識をつける

また加えて、授乳の仕方などをよく観察して妻の苦労を理解しましょう。どのようにおこなうのか、授乳中に何かつらいことがあるか、どうしたら楽なのかを聞いて頭の中に入れておくのです。

これも外出時に必ず活かされます。どこでなら授乳できるのか、授乳ケープをどうかけてあげるのかなど実践的なことはこれらの基礎知識がないと男性にはわかりません

産後クライシスに関する
相談場所の例

産後クライシスについて相談にのってくれる窓口はいくつもあります。もし現在お悩みがある場合は、自分で解決しようとするよりも迷わず専門家など第三者に相談することをオススメいたします。できるだけ早くストレスを少なくして、楽しく子育てや夫婦生活を送っていきましょう!

保健師や助産師に相談する

産後の健康や育児に関することを相談できる場所として、地域の保健センターや診療所、出産を担当した病院などがあります。保健師や助産師は、専門知識を持っているため、産後クライシスに関する相談も受け付けています。

精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、心の健康に関する相談を受け付ける公的な機関です。産後クライシスに悩む女性や家族が相談できる場所として、カウンセリングや心理療法を提供することがあります。

婦人相談員

各地域には「婦人相談員」という、女性の生活や子育てに関する相談を受けつけてくれる専門家がいます。産後クライシスに悩む女性が相談しやすいよう、相談員が女性である場合が多いです。お住まいの地域の役所などで一度、そのような相談員の連絡先を尋ねてみるのもいいでしょう。

NPOやボランティア団体

産後クライシスに悩む女性や家族が、話を聞いてもらったり、支援を受けたりできるNPOやボランティア団体もあります。お住まいの地域で育児の悩みを相談できる子育て支援団体や、女性の健康や人権を支援する団体などがないか一度調べてみてください。

ママ友コミュニティ

産後クライシスなどで悩む新しいママたちが集まり、お互いの悩みを聞き合ったり、励まし合ったり、情報交換をするためのグループやコミュニティもあります。こうしたグループは、SNSなどのオンライン上で活動する場合もありますが、実際に対面で会う場合も多いです。地域コミュニティセンターなどで、ボランティア団体によって開催されることもあるでしょう。

同じ時期に出産したり、同じ育児期の子供を持つママたちが中心で、悩みや不安、苦労などを共有することで、解決策やアドバイスをもらったり、励まし合ったりすることができます。また、お互いに育児の情報や知識を交換することで、育児の不安やストレスを減らすことができる場合もあります。一度調べて、参加することを検討してみてはいかがでしょうか?

インターネット上の
相談サイトやチャットルーム

産後クライシスに悩む女性や家族が、匿名で相談できるインターネット上の相談サイトやチャットルームもあります。また自治体が運営する子育て相談サイトや、専門家が参加する掲示板などもあります。ただし、インターネット上の情報は信憑性に問題がある場合があるため、注意が必要です。

まとめ

今回の記事では産後クライシスの起きる原因やその対策としてすべきことについてまとめさせていただきました。

産後にもかかわらず夫の生活パターンが変わらないと、妻の信頼はガタ落ちし夫婦仲は非常に悪化します。仕事を頑張ることを優先させるよりも、家で産後期間のサポートをしてあげる方法を考えましょう。また産後も仲良しのままでいられる夫婦はお互いに思いやりながら恋人同士の延長のように過ごしていることがわかります。もちろん子育ては共同で行いながら、奥さんを可愛がる言動やスキンシップを続けていきましょう

産後クライシスをさけるためには一番大変な時期に、夫がどれだけ子育てに貢献できたかが重要です。具体的に役に立てることを自分で考えて積極的に行動し、奥さんのサポートを全力でしてあげましょう。そのためには育休をとったり、テレワークの可能な職場に転職することをオススメします

産後の期間こそ、その後に子連れでお出かけをする際に必要なスキルを学んでいくチャンスです。夫は的確で早いおむつ替えのスキルや授乳に関する知識をつけて、これからの家族との楽しい生活の準備をしていきましょう。

これらのことに気をつけていれば、夫婦の関係はいつまでも良い状態で続くことでしょう。私たちもその夫婦仲の良さから協力関係がしっかりしているので、子連れで何処へでもいけます。子供がいるおかげで気づける楽しさはたくさんありますので、ぜひこの記事をご参考に、夫婦仲良く子連れライフを満喫してください。

この記事を書いた人

ルリニコクみみみ。三児の父。音楽家。Webマーケター。28歳のときに第一子誕生。持病のある妻と子育てをするため、コロナ禍前から在宅で働きつつ共同子育てを実施。2021年から家族とのお出かけをブログに書き始める。現在は夫婦で子育てをしながら、ルリニコクというユニットとして活動中。特技は家庭料理とおむつ替え

    コンタクト


    夫として出産時に協力できることのひとつとして「立ち会い出産」があげられます。こちらも是非合わせてご参照ください。


    筆者夫婦の子連れお出かけの様子が見たい方はお出かけ記事へ!