もはや料亭!最高の料理と神対応!『惣吉』千葉県鎌ヶ谷市の大衆割烹

今回は千葉県鎌ヶ谷市にある大衆割烹「惣吉」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。

近所の気になるお店を回る

時は遡り、2021年の10月某日。この日は普段から気になっていた近所の美味しい居酒屋さんにいってみよう、ということで県道57号線・通称鎌ヶ谷松戸線沿いにある「惣吉」に行くことにした。

私はもともとあまり居酒屋さんでご飯を食べる習慣がなかったうえ、つい最近に新鎌ヶ谷の駅前チェーン店で大失敗をしたばかり。正直そこまで乗り気というわけではなかったが、サイトのネタになるということと、看板に「からあげ」という神が人類に与えた最高の4文字が刻まれていることを知ったことから、このお店に行くことに決定。

結論からいうとこの惣吉は、我が家の近所にあることを毎日どこかの方向を向いて感謝しながら祈り続けたくなるほど美味しくて対応も素晴らしいお店だった。

当時第三子妊娠が発覚したばかりの妻。

最初の来店時の様子

この日来店したときは1階にあるテーブル席のほうで食事をすることに。店内は居酒屋さんというよりもどちらかというと定食屋さんといった雰囲気で、壁には日本ハムの選手のサインやポスターが飾られていた。

厨房は座席から見えるように壁がくり抜かれていて、カウンター席が併設されている。そこにはひとりでしっぽりと食事にきているおじさんが並んでいるし、テーブル席は満席。地元民に愛されているお店であることが入店してひと目でわかる。

私たちは入口付近の椅子で席が空くのを少しだけ待ったあと、店員さんの誘いを受けて座席へと座った。

店内の様子。他のお客さんが映らないように調整。
別日にランチを食べに行った際の厨房の様子。

厨房側の座席後ろや隣の席との間には、ベニヤ板のしきりがあった。ほんの1センチもないほどの壁であるはずなのだが、家族連れの私たちにとってそれは大いに落ち着いた。これだけで少し個室のような気分になることができ、気ままに食事を楽しむことができそうだ

座って精神を統一する妻とヒナ①

定食屋さんっぽいメニューと
居酒屋さんっぽいメニュー

さっそく注文をしようと座席を見回すと、そこには大きく分けて2種類のメニューがあった。ひとつはラミネートされた紙がリングで閉じられたもの。うな重や丼もの、定食などが書かれており、他のページにはソフトドリンクや生ビールなどのお酒も記載されている。どちらかというと居酒屋さんというよりは定食屋さんといった雰囲気の内容にもみえる。

メインのお食事メニュー。こちらも別日に撮影したもの。

そのメニューとは別に、いかにもローカルな居酒屋さんといった雰囲気である手書きのメニューも。筆ペンでオススメ料理や本日の地酒が記載されており、むかしアルバイトをしていた頑固おやじが経営するおしゃれ個人居酒屋のメニューを思いだした。こだわりの地酒を仕入れ、料理は極めて美味しい。そんなお店だった。

こういうメニューをつかっているお店は、絶対美味しい。これこそ私が人生経験から導き出した結論だ。期待はこのとき、確信へと変わった。

味のあるメニュー。別日のもの。
メニューを眺める筆者とヒナ②

期待通りの品々

この日は私がから揚げ定食、妻がローストビーフ丼を注文。ヒナたちには焼きおにぎり。またせっかくなので手羽先焼き鳥といったお店のオススメ品も頼んでみることにした。なお、飲み物は烏龍茶である。

そしてしばらく待ったのちに座席に届いた料理がこちら。

から揚げ定食の見た目は「街の食堂感」と「家庭感」の中間。つまり、若干荒いながらもどこか愛情を感じる。しかし実際の味はもっと繊細だ。もも肉はとてもジューシーで、サクサクとした衣とのコントラストが食欲をそそる。

私は肉ひと切れしか味見していないが、ローストビーフ丼も絶品だ。適度なピンク色のローストビーフは柔らかく、上にまぶされたコショウと濃いめのタレの味が肉の旨みをしっかりと引き立てていた。

メインにはそれぞれ味噌汁もついてきた。オーソドックスな味。定食には、このシンプルさがちょうどいい。

熱々の手羽先の味付けはシンプル。タレなどがない分、あっさりとした鶏肉の味を楽しめるようになっていた。火の通りは良く、真ん中をポキッと折って肉厚のほうを口にくわえ、2本の骨を持ってスッと引き抜けば肉だけがするっと取れていく。むかし名古屋で習った手羽先の食べ方をこの鎌ヶ谷でもできるとは。

つくねと皮はタレでいただくことにした。見た目もてりてりとしていてすでに美味しそう。食べてみれば特につくねが絶品だった。頭でイメージしていた、子供の頃から大好きなつくねの味そのもので、最近の妙な流行りなどは一切感じない。このシンプルさ。これが一番いいのだ。

ぼんじりとタンとももは塩で。もともと脂の多いぼんじりは火で自然と揚がり、表面の0.2ミリほどはカリッと、それ以降はジューシー。タンもコリコリとしていて、塩陣営は食感も楽しめる戦士がそろっていた

焼きおにぎりは撮れなかった!

まとめると、とにかく期待どおりの内容だった。

ヒナたちが腹を空かせていたので残念ながら焼きおにぎりを撮影する時間がなかったのだが、その他の料理の数々はぜひ写真から味わってほしい。

どれも裏切りの一切ない王道の美味しさ。口の中のニーズとサービスは完全に一致し、良い意味で見た目どおりの満足感を味わえる料理の数々だった。

親友を連れてお座敷席へ

ここまでが最初に訪れた2021年10月の感想だが、今回の記事はまだまだ続く。

同じ年の12月末に、私の親友がこの鎌ヶ谷に遊びにきたときにもこの惣吉を訪れた。このときは初回とは違って2階のお座敷席で食事をすることができたので、一緒にまとめさせていただくこととする。

私の親友は西東京の立川市に住んでいて、むかし国分寺に住んでいたことから日常的に遊んでいた。しかし私が結婚を機に千葉へ帰ったことから普段はオンラインで話したりするだけで、実際に会えることは年に1、2回程度。そんな友人を鎌ヶ谷のグルメでおもてなしするには、惣吉しかない。

私と友人と妻とヒナ2羽の5人が勇み足で店舗に到着すると、2階席が空いているので使っていいとのこと。前回のように正面から入ろうとすると、脇の入り口からどうぞといわれ案内していただくことに。そこにあったのは…

一流料亭やないかい!

この入り口はもう、京都鴨川沿いにある料亭のそれ
やないかい!
幕末から続くお店
やないかい!

前回の来店時には気づかなかったが、実は惣吉、このような一面も隠し持っていた。友人に鎌ヶ谷のいいお店を紹介するという上からのスタンスで来たにもかかわらず、冒頭からすでに私も観客のひとりとなってしまった

料亭のような小道を進むと、左手に入り口と階段が。とても清潔感のある空間である。そこを登ると、

いやもう、温泉旅行にきたのかな?という雰囲気のお座敷が広がっていた。ここが地元であることを完全に忘れてしまうような空間。しかもこのフロアにはまだ他にお客さんがおらず、静かでとても過ごしやすそうだ。

天井も高く、おしゃれなまるい電灯がいい味を出している。
暖簾があるので他の団体さんが来ても人目は気にならない。

ヒナたちもまるで旅行気分で大はしゃぎ。第三子が生まれるまではあまり遠出もできないので、近所でこのような日常離れできる空間があるというのは親としてもかなり嬉しい

珍しくお酒も飲んじゃう

今回は友人が来ているということもあり、珍しくお酒も注文することにする。妻は妊娠中なので大変申し訳ない気持ちもあるが、泊まりで来てくれることはめったにないので今日はちょっといかせてもらおう

前回スルーしたアルコールメニューを改めて見てみると、とてもリーズナブルな提供価格となっていた。だいたい400円もしくは500円で注文することができるので、お酒を飲みにいくだけでもお得かもしれない。とくに生中が500円は嬉しい。

まずは生で友人と乾杯。まるで旅館のような落ち着いた雰囲気のなか、最初の一口が一気にすすむ。やはり生は正義である。

二杯目は焼酎のソーダ割りをいただく。焼酎のメニューは手書きの方に記載されていた。このときはたまたま米焼酎があったのでそれを注文。銘柄などは前述のとおり、結構変わるのでその日にあるものを逃さないようにすべし。

博多モツ鍋が超絶美味!

この日のお食事は私がから揚げ定食、妻が炭火焼き鳥丼、そして友人がローストビーフ丼。そして鍋ものも欲しかったので、博多もつ鍋も注文した。この選択によって数分後、さらなる惣吉の魅力を見せつけられることとなる。

もつ鍋どーーーん!?

カリスマァァァァ!?

最初にやってきた博多もつ鍋のカリスマ性に、我々一同は完全に心を鷲づかまれてしまった。なんだこの分厚い生モツは!えげつないぞ。本当にここは鎌ヶ谷か?

もちろん、味も完璧。さりげなくもしっかりとした塩加減。素材の味を引きたてまつっていて(奉)、全体のバランスもちょうどいい。まさに博多もつ鍋はこうでなきゃ!を体現した味だ。

今回初見の炭火焼きとり丼も重箱に鎮座しながら堂々の登場。

甘いタレとからんでこちらも絶品だった模様!(妻いわく。もう惣吉には信用しかないので美味しいことは間違いないだろう。)

友人の頼んだローストビーフ丼。今回は卵の黄身がのっている。ちょっとリニューアルしてさらに強くなりやがった!悟空か貴様!

私のから揚げ。もはやいうことなし。君はいつまでも変わらずにいて、とスピッツとかがよく唄っている気持ちがよくわかった

ランチにも行ってみた!

私が2022年3月にランチ営業の時間帯に訪問したときの写真も掲載させていただく。なお、いつものようにから揚げ定食を注文した。「どれだけから揚げが好きなんだ」というお声が聞こえるような気もするが、私は『日本からあげ協会』の初期からの会員なので仕方ない(本当)。とにかくお昼の営業も賑わっていて、やはりこのお店は人気なんだなとつくづく感じる。

うん、変わらない。変わらない美味しさ。ランチもディナーも変わらないクオリティ。こんないいお店が近所にあるだなんて、素晴らしい鎌ヶ谷ライフである。

子連れはお座敷を予約する
のがオススメ!

最後に子連れ視点での感想について。最初の訪問のときも2回目の訪問のときも、子連れである私たちをやさしく気遣ってくれた。2回目のときなどは予約をしていなかったにもかかわらず、空いているしそのほうが楽だろうからという理由で急遽お座敷をご用意していただいた。本当にありがたかった。

ただ1Fの店内はベビーカーで入るにはちょっと難しいのと、人気のあるお店なので小さな子連れの場合はあらかじめお座敷を予約しておくのがベストだといえる。むしろ予約していない非常識な我々にも気持ちのいいご対応をしてくれたことから、惣吉は限りなく神に近いお店だということがわかるだろう。

対応も味も素晴らしい居酒屋さん、惣吉。鎌ヶ谷近くにお越しの際はぜひこの記事を思い出して、予約してみてください!

店舗情報

【惣吉】

住所:〒273-0122 千葉県鎌ケ谷市東初富4丁目15-17

駐車場11台分
営業時間【昼】 11:00〜14:00
(LO13:30)
【夜】17:00〜22:00
(LO21:30)
定休:水曜日

営業時間・定休日は
記載と異なる場合がございます。
ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
電話番号047-446-5166
席数<座席数>1F 30席 2F 30席
<貸切>20~30人可

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