無料お子様テールスープに感動『利久 愛子店』仙台市青葉区の牛タン店

今回は仙台市青葉区にある牛タン店「利久 愛子店」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。

牛タンの印象が変わった

2ヶ月にも及ぶ東北長期滞在もいよいよ終わりが近づいてきた。まだまだ行けていないお店は多いが、平日は仕事時間の関係もあってなかなか回れないので仕方がない。特にコロナの影響で時短営業が主流となっているこの時期では、仕事が終わる19時以降に行けるお店というのはほとんど存在しないのだ。

それでもこの週の土曜日にはもう千葉へ帰るというスケジュールの中、平日に行けるお店は全部行っておかなければということで候補を出して電話をかける。しかしやはり、そのいずれもがラストオーダーに間に合わない。もうこのまま大人しく千葉に帰るしかないのか。そう思って肩を落としかけた矢先、一軒のお店が入店可能であることが判明した。

それは仙台にお住まいの方ならば誰もが知る牛タンの「利久」。東京都にも10店舗を構える大手のチェーン店だ。

関東にもある牛タン専門店のチェーンは「ねぎし」が有名だと思う。麦飯が食べ放題なのでよく学生の頃に行ったが、別に牛タン自体はそこまで魅力には感じていなかった。また6年ほど前に仙台へ行った時、牛タンの個人店にもいくつか行っているが、その時も正直そこまで牛タンが美味しいとは感じられなかった。

そんな牛タンモチベーションの低い私。もはや自発的に牛タンを食べることはなかった。しかし最近になって、妻の家族に「利久」へ連れて行っていただいた時に変化が。その時も内心「牛タンかぁ。」と思っていたが、「極み」と呼ばれるジューシーな肉厚のメニューを一口食べた瞬間、大きなパラダイムシフトが発生。それが利久ならではの現象なのか、年齢を経たことによる味覚の変化なのかはわからないが、初めて牛タンを「美味ァァァ!?」と思ったお店は、まさかのチェーン店「利久」であった。

その経験から、今回は本当に久しぶりに自分から牛タンを食べようという考えにいたったわけである。

個室を用意してくれた

ラパンが「利久」の駐車場に停まる。

今回確かめたいのは、一番値段の高い「極み」以外のメニューでも牛タンを美味しいと思えるのかどうか。とても興味があった。

また私と妻とヒナ2羽だけでこのお店に来るのは初めてだったので、これまでとは視点が異なることも楽しみだった。大人が少ないということは、そのぶん子供の世話や監視も大変だということ。その中で初めて気づくお店の良し悪しというものはかなり多く、それがこのブログのひとつのテーマでもある

店内には物販コーナーも。

まず入店してすぐに嬉しいご対応をいただいた。もう閉店前で締めかけていた個室をひとつ開けていただいたのだ。私たちのように小さな子供を連れている人にとっては、テーブル席よりお座敷、お座敷より個室、と過ごしやすさが変わっていく。他のお客さんへの迷惑が一番少ない個室を用意してもらうということは最高の喜びなのである。

個室はとにかく気持ちが楽だ。

予想外のお子様サービス

予定通り、私たちは「極み」でない牛タン定食を注文することに。また牛タン肉寿司ソーセージも一緒に付け合わせた。子供たちには牛タンは硬いので事前に用意していたアップルパイを食べさせよう。そう思って店員さんを呼ぶと、まさかのお子様サービスでテールスープと麦ご飯がもらえるというではないか。

これは知らなかった。いつからこのサービスをしているのかはわからないが、2年ほど前に来たときには長男を連れていたにもかかわらず無かったと記憶している。

嬉しい誤算に喜ぶ私たち。可能な限りパンよりはご飯を食べさせたい派だからだ。お願いします、と即答してワクワクと待つこと5分ほど。真っ先にそれは到着した。これはどんなお店にもいえることだが、子供用のメニューが一番最初にくるのは非常にありがたい

テールスープに本来入っているはずの牛タンや硬い白髪ネギは、小さな子供がそのまま食べられないので配慮してあえて具が取り除かれていた。つまり具なしスープなので、ご飯と混ぜてスプーンで食べさせるのもいいと思う。またかなりぬるめに作られているのも非常にありがたい配慮だった。熱々だと冷めるまで待たなければならないし、不意な事故で子供も火傷してしまうだろう。

テールスープはこぼされると大変なので撮影前に処理してしまったが、こちらがお子様サービスの内容である。
今回初めて気づいたが、メニューには海鮮や馬肉などもある。

肉寿司とソーセージ

次に到着したのは牛タン肉寿司とソーセージだった。肉寿司にはバルサミコ酢がかかっていて、なんともお洒落な見た目。食べてみると非常にお酢の香りが強く、牛タンのコリコリとした食感とシャリが合わさって斬新な一品となっていた。

ソーセージは味が3種類。こちら全部で5種類の中から選ぶことが出来たので、私たちは牛タンと牡蠣とチョリソーを選択。そのどれもが美味だったが、個人的には牡蠣が面白かった。ちょうど前週末に陸前高田のカキ小屋(『第13話 牡蠣を喰らいまくれ』)で牡蠣を大量に食べたばかりだったので、その独特の香りがまだ脳裏に残っている。それもあってかこのソーセージには特別に濃ゆ〜い牡蠣のエキスが閉じ込められていることがすぐにわかった。

牡蠣ソーセージの断面。存分に含まれたエキスがジューシーだった。

牛タン定食が登場!

そしていよいよ牛タン定食がきた。内容は牛タンが6切れとテールスープ、ご飯と煮物、デザート。「極み」でなくても満足出来るのか、ということを検証することがこの来店一番の目的だったわけだが、こちらを目にした時点ですぐに思った。絶対同じくらい美味しい。もう結論が出た。

その先走った断定は、実際に食べてみても変わることはなかった。写真からも伝わるので言わずもがなだと思うが、分厚いしめちゃくちゃジューシーである。食べた時の「お肉感」は「極み」のそれと十分に渡り合えるし、最高に満足できるクオリティだ。うん、また食べたい。定期的に食べたい。私は「利久」のお陰で牛タンが大好きになったようだ

そしていつも思うのだが、ここは付け合わせも凄く美味しい。テールスープはもちろんのこと、牛タンとごぼうの煮物もそれだけで注文したくなるくらいの逸品である。牛タンの皿の隅にチョンと座っている青唐辛子の味噌漬けも私は大好きで、これだけでご飯一杯は余裕でイケるだろう。

デザートがついているのは今回初めてだった気がする。このモソモソして可愛らしいものは何かと思ったら、抹茶クリーム大福だった。実は「利久」は和菓子も展開していて、こちらはそのオリジナルブランド商品のようだ。もしかしたら最近、宣伝もかねて定食につき始めたのかもしれない。無闇なコッテリしておらず、甘いものが苦手な私でも美味しく食べられた。

子連れへの配慮がたっぷり

そんなわけで「極み」でなくても利久の牛タンには十分に満足できることが今回わかった。そして子連れに対しても非常にありがたい配慮がされていて、特にお子様サービスのテールスープに関しては

①一番最初に到着する

②子供の噛めない具材を抜いてある

③ぬるめ

と感動するほどに考えられている。

その他もマスクケースをくれたり子供用のスプーンとフォークが袋に入っていたり、子供用マグとストローが何も言わずとも用意してもらえたりで、どこまでもいたれり尽せりだ。

小さなお子さんがいる夫婦も、ぜひ家族みんなでお食事に行ってみてはいかがだろうか。

入店時、全員にマスクケースもいただける。こちらも嬉しい心遣いだ。
お子様用のスプーンとフォークも丁寧に渡される。
お子様用マグやストローもくれる。

店舗情報

公式HP:https://rikyu-ayashi.gorp.jp/

住所:〒989-3127 宮城県仙台市青葉区愛子東2-4-40

駐車スペース20台
営業時間ランチ
11:30~15:00
(L.O.14:30)

ディナー
17:00~23:00
(L.O.22:30)

年中無休
電話番号022-398-6129
席数98席

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