小さな子供を連れてお出かけすることの大きな意味【ひなどりとラパン事始め】

子供が生まれると、夫婦の人生は大きく変化します。これまでのようにふたりきりでお出かけしたり食事にいったりということは出来なくなりますし、お昼頃までゆっくりと寝坊することも難しくなるでしょう。しかし子供と一緒に過ごす新しい日々はとても新鮮で楽しいものです。家族のメンバーが増えることによって夫婦の関係もいわゆる恋人同士から、信頼関係のある協力者・パートナーとしてステップアップしていきます。

正直私たちも子供が生まれる前は生活がどのように変化していくのかがわからず、楽しいことはもう出来なくなるのかなという思いがありました。しかし実際はそんなことありません。今では小さな子連れで外食も容易く出来ますし、旅行へも自由に行きます。

台湾へ向かう飛行機にて。

もちろん、最初からお出かけは簡単だったとはいえません。そこには独特のコツが必要で、夫婦ふたりでの協力はもちろん必須です。

何度もトライとエラーを繰り返し、今のように気楽な思いつきで家族との外出を楽しめるようになりました。もし私たちに最初から「どんどん挑戦しよう」という姿勢がなかったら、未だにせいぜい近場のファミレスくらいにしか行くことは出来なかったかもしれません。

小さな子連れでのお出かけのコツは自分たちで経験して身につけるしかないのです。そしてその情報は、同じような経験をしてきた先人のお話が一番参考になります。

そこで私たちはその経験がこれから子連れでお出かけをしたいと思う誰かのお役に立てるように、ひとつのブログとして記録していくことにしました。子連れならではの視点で、お店の感想や注意すべき点などを各記事でまとめています。

今回はその事始め。子連れでお出かけすることによって何を得ることが出来るのかについて解説していきたいと思います。

子連れお出かけ」が
しづらい理由

まずは子連れでお出かけをあまりしない方々の理由から見ていくことにしましょう。

生後1ヶ月以上経ってもまだ
赤ちゃんを外に出せないと
思いこんでいるから

まず産まれてから1ヶ月は赤ちゃんを可能な限り家から出してはいけません。まだ免疫力が不十分なので、外の様々な風邪菌たちから守らないといけないのです。

3ヶ月から半年は出してはいけない、と思っている方がたまにいらっしゃいますが、それは完全な誤りです。免疫力が出来てからは特に外出してはいけない理由はありません。

ガールズチャンネル内でおこなわれたアンケート調査でも、全体の77.8%もの方が産後1ヶ月でお出かけを始めたと回答しています。そしてそのことが原因による事故の事例はありません

むしろ出来るだけ早いうちに赤ちゃんを連れて外出しないと、免疫力が低下して身体の弱い子供になってしまいがちです。私自身がまさにそうでした。笑

母親が心配性で長い期間を家で過ごした結果、逆に身体が弱くなり何回も高熱を出す子になってしまったそうです。その先もずっと旅行などの計画が全然立てられず何も出来なかったと嘆いていました。

ちなみにうちの子たちはふたりとも生後1ヶ月で外出していますが、これまでで合計3回しか熱を出していません。ふたり合わせて、累計で、3回です。

人の目が気になるから

語弊は恐れないのでハッキリ言うと、この国では小さな子供を連れてお出かけしていると白い目で見られることが多いです。Twitterなどを見ると赤ちゃんを連れてお出かけすれば非常識、という変な認識が案外蔓延していることがわかります。

大概は自分が出産によって自由に動けなくなったから、他人の幸せを羨んでいるだけです。そんな人たちの目線などを気にして好きなところに行けないと悩んでいる方々は、今すぐに気にするのをやめましょう。哀れな人たちの逆恨みにあなたがまともに取り合う必要はないのです。

行動が予測できないから

赤ちゃんやかなり小さな子供の行動は予測不能です。いつウンチをするかわからない。いつお腹がすくかわからない。いつ熱を出すかわからない。いつ理由なく大泣きし出すかわからない。だから親としては小さな子供を連れて外に出かけることを躊躇するようになります。

結論としてその解決法はひとつだと思います。赤ちゃんや小さな子供は予想外の行動をするものだと諦める。そしてその対処を的確に・楽に・素早く出来るだけのスキルを身につけ、さらに無駄のない準備をすること。例えばウンチのおむつ替えが何処でも常に60秒で可能ならば、恐れるものがひとつ無くなります。

近場の公園か
ファミレスにしか行けないと
思いこんでいるから

たまに外食をしたとしても、子連れだとついつい近場のファミレス止まりになってしまいがちです。

私たちも長男のときは最初そうでした。近所のサイゼリヤ、デニーズ、バーミヤンなどファミレスを巡る日々でしたね。

それ自体は何も悪くないのですが、問題は同じ場所ばかりで飽きてしまうということ。結局は楽しくなくなって、お出かけへのモチベーションが下がってしまいます。

夫婦仲があまり良くないから

多くの場合、これが最大の理由なのではないでしょうか。

お出かけをする際には夫婦間の協力体制が不可欠です。小さな子供はいつどんな行動をとるかわかりませんし、ウンチや授乳(食事)のタイミングも予想できません。

そんな中で夫が使い物にならない状態では到底お出かけを楽しむことはできないでしょう。子供のためと割り切って家族で外出するのではただ疲れてしまいます。家族みんなが楽しい休日を過ごせなければ意味はほとんどありません。夫婦の関係は良好であることが望ましいですし、夫は子供の世話スキルを身につけていなければなりません


円満な夫婦関係を継続するために産後、夫がすべきことはこちらから!


お金に余裕がないから

こちらも次に多い理由だと思います。確かに家族みんなでの外食は、夫婦ふたりきりだった頃よりも若干かかるでしょう。しかしそれも2歳を超えて子供がお店のものを食べるようになってから。それまではコンビニの蒸しパンなどをお店に行く前に与えれば料金はかかりません

それに子供の食べる量などは微々たるものですから、そんなにお金がかかるわけでもないのです。我が家では上の子も下の子も身体がとても小さいので、ふたり合わせて一人分の注文で間に合います。足りない場合はサイドも頼みますが、必要以上には注文しないように工夫することで費用を抑えています

また私は基本的に家族以外の誰かと居酒屋や食事には一切行きません。なのでその分のお金をすべて家族とのお出かけに使っています。そうでなくとも一度の外食はせいぜい合計5,000円ほどなので、他の交遊費を幾分か削るだけで週に一回くらいは行けるようになるのではないでしょうか。

子連れで
お出かけすることの意味

子連れでお出かけする理由。それは家族全員が楽しい時間を過ごすためです。決して子供だけのためではありません。むしろ夫婦が率先して楽しんでいなければ、子供も楽しむことはできないでしょう。いつだって子供は親の表情を観察して生きているのですから。

この章では子連れでお出かけすることの大きなメリットについて解説していきます。

お出かけは夫婦の共同作業

前章でも触れましたが、子連れでのお出かけには夫婦の協力関係が必須です。行動が予測できない中、交代で子供を監視したり世話をしたりしながら、自分たちの食事もしなければなりません

一見難しいようにも思えますが、これは慣れ。何回も経験していけば、おのずと「阿吽の呼吸」で対処をすることが出来るようになります。これを繰り返すことで、夫婦の一体感は増し「相棒」としての信頼関係が強くなっていくのです。

最初は色々と失敗することも多いかと思います。私たちも何度も失敗しました。しかしこれらを乗り越えることで経験は増しましたし、お出かけのスキルはぐっと上がったと思います。

家庭生活に
マンネリがなくなる

定期的に家族で外出することで、普段の生活へのストレスがかなり軽減されます。それは夫婦だけではなく子供も同じ気持ち。週末に両親が楽しそうに過ごしているのを見るだけでも精神衛生は良く保たれるようです。

また家族といるのが楽しくなければすぐに面倒になり、週末にお出かけする習慣はなくなってしまいます。気が向いたときにだけ外出するようになってしまっては、子供がとても可哀想です。

家庭自体を楽しい環境に変えることで、週末だけでなく毎日が新鮮なものになります。自分たちのためにも、子供たちのためにも、ぜひ積極的なお出かけをしてみてください。

まとめ

今回はブログ本編の事始めとして、子連れでお出かけすることの大きなメリットについて解説させていただきました。子連れでお出かけするというのは決して子供のためだけではなく、夫婦のためでもあるということをわかっていただけたらと思います。

夫婦仲が良ければ良いほど、子供の心は自己肯定感にあふれ豊かに育つ。これは教育学における様々な研究の結果からも明らかなことです。子連れでのお出かけは、まず両親が最大限楽しむということを意識してみてください。そうすれば子供を含めたみんなが幸せな家庭を築くことができるでしょう。

この記事を書いた人

ルリニコクみみみ。三児の父。音楽家。Webマーケター。28歳のときに第一子誕生。持病のある妻と子育てをするため、コロナ禍前から在宅で働きつつ共同子育てを実施。2021年から家族とのお出かけをブログに書き始める。現在は夫婦で子育てをしながら、ルリニコクというユニットとして活動中。特技は家庭料理とおむつ替え

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