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今回は仙台市青葉区にあるハンバーグ店「Hungry Hungry」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。
愛子駅へ
ユニークながら深みのある純喫茶「愛都梨絵(あとりえ)」(『人生の深みと子連れへの歓迎』)を出た私と妻とヒナ2羽は、夕食を食べるためにとあるハンバーグ店へと向かっていた。
そこは愛子駅周辺にある「Hungry Hungry」。以前嫁の親御さんに連れて行ってもらったところ美味しかったので、今回はヒナ2羽も連れて再訪してみようという話になったのだ。
「愛都梨絵」からはラパンで15分ほどの距離だ。その途中でデザインが可愛いと妻から聞いていたJR愛子駅に立ち寄ってみた。
たしかにオシャレだ。黒を基調にしたシンプルなデザインに木目のレトロな雰囲気を練り込んである。また駅名が書かれたプレートが地方駅独特の雰囲気を醸し出している。初めて訪れる場所ながらどことないノスタルジーを感じることができて好きだった。
数十秒ほどかけて駅前のロータリーを回ったあと、そのまま目的の店舗へと向かった。愛子駅からは車で2分ほど。ということは歩いてだいたい20分くらいだろう。
こうして目的地に着いた。
「Hungry-Hungry」はまるでアメリカの田舎町にあるステーキレストランのようなイメージの外観で、お肉料理のお店として最高の見た目をしている。その雰囲気だけで、車の中にいても肉の焼ける香りがしてきそうだ。
息子は嫁が手を繋ぎ、娘は私が抱っこして店内に入る。二重扉なのでベビーカー使用の場合だと若干ハードルがあるかもしれない。しかしその奥に広がる空間はファミレスのクオリティをはるかに超えていた。
お洒落な空間に
ガッツリ系のメニュー
まるでオクトーバーフェスト会場のような高い天井、吊り下げられたアンティーク調のライト、お城の舞踏室の端に並んで置かれているような椅子。外装とはまた異なる世界観のデザインで作り込まれていて、食事の時間をエンターテインメントとして楽しめるようになっている。それはディズニーランドにあるレストランの雰囲気に近いかもしれない。
そんなお洒落な空間の中、メニューを開くとそこには肉肉しいラインナップがずらりと並んでいた。このギャップがまた素晴らしい。
このお店のメインはハンバーグとナポリタン。いずれも男の子が大好きな料理である。写真多めのメニューにはその他にもステーキや揚げ物などガッツリ系料理が、なかなかのボリューム感で掲載されていた。
内観デザインからは一見、女性をターゲットにしているようでいて実は男性向けのお店なのである。休日にお父さんが家族を連れてきて、お洒落な空間ゆえお母さんも気にいっていく。そのようなマーケティング戦略が垣間見える。
実際、経営している会社は元々ガッツリ系のラーメン店で、国内や海外でいくつも店舗を展開している。そのうちの唯一の洋食屋がこの「Hungry Hungry」なのだ。ハンバーグとナポリタンという形には変わったものの、会社が表現したいことはこのメニューから十分読み解ける。
私は今回「チーズナポバーグ」、妻は「おろしハンバーグ」にすることにした。またサイドとしてカニクリームコロッケとライスコロッケを2つずつ、息子にはフライドポテトを注文した。
隣のテーブルでは子供用の椅子で小さな女の子が食事していた。息子よりも少し上くらいだから4歳くらいだろうか。美味しそうにハンバーグをほおばる姿を見て少し羨ましくなる。うちの息子はなぜか肉が嫌いで全然食べないのだ。
そんな切ない思いにひたる私の腕の中では、娘が勇みながらテーブルに登ろうと一生懸命だった。足をかけては私が振り払い、という無言の攻防を始めてしばらくした頃、ついに私たちの夕食が到着した。
チーズナポバーグは、ナポリタンとハンバーグの両方が楽しめるガッツリメニュー。同じ鉄板にのることは珍しい組み合わせだといえるが、このお店では当たり前の光景なのだろう。味としてはそれぞれが個性的で独立している。しかしながらお互いの足りていない風味を補うかのようで、味の衝突事故は発生していなかった。
いずれも「ザ・男の料理」というイメージそのままの大味となっていて、男の子にはたまらない。ハンバーグは見た目以上に肉肉しく、焼かれた香ばしさが食欲をそそる。ナポリタンはしっかり味のケチャップで、野菜の風味は少なめ。「喰らえこの野郎」といった感じである。店内の雰囲気とのギャップがものすごい。
サイドのコロッケたちもサクサクだ。特にこのライスコロッケは小ぶりながらしっかりとした味で、これひとつだけでライス半分は食べられる。下にはトマトソースが敷いてあって、それをつけるとさらに味の濃さが増す。
さらに息子のフライドポテトも特筆に値するものだった。私のナポリタンもつまんでいた息子はすぐにお腹いっぱいになったので3分の1ほどは私が食べることになったのだが、予想外の美味しさにびっくり。ライスの代わりをフライドポテトにしてアメリカ流に食事をするというのもアリだったかもしれない。
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子連れのハードルはほぼなし
さて子連れにとってのハードルについてだが、序盤に書いた二重扉以外は全くないと言っていいだろう。ひとりきりの子連れでない限りはそれすらも問題ない。
店内には子供用の椅子もあるし、何よりもファミリー向けのお店なのでガヤガヤしていて、こちらの小さな子供の声を気にすることなく過ごせる。『第3話 体力が回復するお洒落空間』(リンク)にも書いたが、私が思う子供連れにとって最大のストレスは「音」である。小さな子供はテンションが上がると突然叫んだりするので、店内の全員にいつ迷惑をかけることになるか気が気でないのである。
ここまでの感想で、男の子の大好きな料理というイメージが強くなってしまったかもしれないが、決してその限りではない。店内には女性だけのお客さんも多かったし、妻もここのハンバーグが大好きとのこと。女性の皆様にもきっと気に入ってもらえるお店だと思うので、ぜひ試してみてはいかがだろうか。
ちなみに2階には団体席があり、以前来店したときにはそこを子供連れの方々が貸切にしていた。親戚一同での食事やちょっとしたイベントなどにもオススメである。
店舗情報
【Hungry Hungry】
公式HP:http://www.ar-limited.com/
住所:〒989-3124 宮城県仙台市青葉区上愛子字雷神5-35
駐車スペース | 約2台 |
営業時間 | 平日 11:00~15:00 17:00~22:00 土・日・祝 11:00~22:00 L.O. 21:30 年中無休 |
電話番号 | 022-392-3373 |
席数 | 60席 |