子連れで行くみちのくの小京都『角館』その感想と魅力、注意点をまとめました!

秋田県の仙北市にある角館。桜と武家屋敷の街として有名で、年間200万もの人が訪れる県内屈指の観光スポットです。レトロな雰囲気の角館駅には秋田新幹線が停車することもあり、東京からのアクセスも非常に良いといえます。近隣を流れる桧木内川には400本ものソメイヨシノが植えられており、武家屋敷周辺と共にいずれも日本さくら名所100選に登録されています。

今回はそんな角館の街並みについて、私たちが子連れで観光した感想をまとめさせていただきます。その魅力や食べたものについてはもちろんのこと、散策で失敗したことやその解決方法なども掲載しているので、ぜひ子連れお出かけの参考にしていただけたら幸いです。

記事の最後には今回見つけた角館の子連れで大満足できるラーメン店の情報も掲載しています。

▼今回のスポットの地図はこちら▼

 

 

 

 

子連れで行った感想

角館は非常に癒されます。4月の3週目だったこともあり桜は満開ではなかったのですが、街の建築がとても良い!武家屋敷通りの雰囲気はもちろんのこと、喫茶店や飲食店も街の景観に合わせてあり、可愛い建物が多いです。また道路は交通量が少なく、ベビーカーを押しながらでも十分安心して観光できると感じました。

後述しますが残念なことに今回は昼ごはんを食べる際に歴史的大失敗をしてしまったことでテンションが下がってしまい、武家屋敷の内部までは散策せず外観だけを楽しんで周りました。次に行った時は内部の写真なども追加したいと思います。

飲食店も建物がカッコいい!

味のある旅館なども点在する。

注意点まとめ

次に私たちが現地で困ってしまったことについてまとめさせていただきます。解決方法については下の「こちら」をクリックで、記事のその部分に飛ぶことができます。

■飲食店に行く際には店頭のメニューと価格、相場を確認しよう。
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■腹ごなしをおろそかにすると失敗の元
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■たとえテンションが下がっても武家屋敷の中は見るべき。
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妻の地元へ

2023年4月、私と妻とヒナ3羽は秋田市に3週間ほど滞在していました。妻の地元はその隣の大仙市というところですが、今は拠点がこちらとのこと。用事があるときだけ地元のほうに向かっているそうです。この日はその地元で用事があったついでに近くにある観光地、角館へ行こうという話になり、家族5人でフリードに乗り込みました。

秋田市はめちゃめちゃ都会である。

秋田市から車で1時間くらいで到着する。

道中の景色はまさに大自然。

桧木内川沿いの桜

 

家を出る際に義親さんからオススメされたこともあり、まず私たちは桧木内川という一級河川の近くに車を停め、そこの桜を鑑賞することにしました。調べてみるとどうやらここは日本さくら名所100選にも制定されている全国的な桜のスポット。残念ながら桜は満開とはいえない状態でしたが、まるで戦国時代のドラマに出てくるかのような荘厳な光景に感動。実に400本もの桜が植えられているとのことで、圧倒されること間違いなしです。

大きな川沿いに延々と続く桜の木。

近くに車を停めて景色を鑑賞しに行く。

さんぽマップ。武家屋敷まで距離があるが川沿いに歩けば到着する。

桜をバックにサムズアップする長男。

散策開始

桜を満喫した私たちは街の中心付近に車を停めて、いよいよ散策をスタートさせました。蔵のようなデザインの新潮社記念文学館や古い市街地、桧木内川沿いの大通りなどを見てまわったのですが、どれも味が濃くて古いのになんだか新鮮な光景。武家屋敷通りに着くまで少し歩きましたが、道中を非常に楽しむことができました。

新潮社記念文学館。新潮社の創設者が角館の出身なんだとか。

記念文学館の中にはとても可愛らしい図書館が。我が妻よ、こんなところを知っているなんてさすが地元民。

記念文学館で一旦トイレやオムツ替えなどを済ませておく。

文学館の前にはタイムスリップをしたかと思うような光景が広がる。

なぜか川端康成の『雪国』のモニュメントが。どうやら新潮文庫の第一弾がこの作品だったらしい!

枝垂れ桜の前で写真を撮るカップル。私も妻のポートレートを撮りたいが、我慢…。

道路もあるが交通量が少ないため非常にのどかな雰囲気。

武家屋敷通りへの道中には色々な気になるお店が。このラーメン屋さんは後ほど訪問して感激する。(後述)

味がすごい。味が濃い。

観光客も桜に群がる。黒い木造×桜=観光客ホイホイ。

良いお店との出会いの香りがぷんぷん。いま思えばここでご飯にすればよかった。

桧木内川沿いの大通り。桜はだいぶ葉隠れしてしまっているが、これでも壮大だ。

鬼太郎が住んでるだろ!ぜったい、鬼太郎が住んでるだろ!テンション上がるわ!

なにこの可愛い民宿。カップルで泊まったら最高!値段もお手頃。でも家族5人だとちょっと厳しめ…。

いや可愛すぎる。ということで写真のおかわり。

価格崩壊のお店

結構時間をかけて散策しながら歩き、1時間ほどかけて武家屋敷通りに到着。さあご飯を食べよう!と思ったのだが、ここで私たちは世紀の大失敗をしてしまったのです。

観光地には、やはり良くないお店もあります。海外から来るお客さんをターゲットにした、美味しくないのに高い価格に設定して暴利を得るようなところです。そんなところに、私たちは入ってしまいました。初歩中の初歩的なミスです。

具体的にどのような価格か。見てください。

 

妻の注文した稲庭うどんほぼ具のない素うどんでお値段驚愕の1,400円。しかも明らかに、うどんは端切れのもの。地元民の妻いわく、このようなうどんは家庭用に安く売っている代物であり、決してお店で出てくるものではないそうです。味も薄く、旨味も出汁もなにもない感じだったとか。出来合いっぽい山菜だけは美味しかったみたいです。

比較として、後述する『かくのだ亭』の稲庭うどんを掲載させていただきます。

 

はい、全然違う。こちら、明らかに端切れなどではなくしっかりとしたうどんで、お値段は900円。温と冷の違いはありますが、写真だけでその違いが明らかにわかるのではないでしょうか?

さらに私が食べた比内地鶏親子丼についてもご覧いただきましょう。

 

はぁ?という感じですよね。料理をする方ならわかるかと思いますが、白身半分がナマ状態の親子丼は明らかに失敗作ですよね。しかも実は、卵の裏が焦げています。これで、なんとお値段1,700円。比内地鶏と書いてあるが、この観光の前に食べた比内地鶏の親子丼とは似ても似つかない鶏肉の質。というか完全に硬い胸肉でした。

またまた比較として、その前に食べた『比内地鶏や』の”究極”親子丼、お値段1,800円も掲載しておきます。

 

はい、全然違いますよね。素晴らしい。こちらは超美味しかったです。あくまで火が通った上でのトロトロであり、卵の白身が生だなんていうのはまず論外鶏肉の繊維も写真ですらギリギリわかってしまうくらい違う。今回のお店のものはおそらく、ブラジル産胸肉。もちろん確信はないのでこれは推測の域を出ませんが、味的には間違いないと思います。

まず今から思えば怪しかったのが、店先にメニュー展示がなかったこと。店に入って席について初めて価格の書かれたメニューが登場しました。しかも写真なし。これは観光地ではまずあり得ないことだと思います。実際に、角館でも他のどのお店でも先にメニューと価格が表示されていました

さらに他のお店の店頭でこの地域の相場についても調べておくべきでした。だいたいこの辺では上記のようにシンプルな稲庭うどんの場合、どんなにいいお店でも1,000円ほどです。

ではなぜこんな初歩的なミスをしてしまったのか。理由は単純です。

全員お腹が空きすぎていたから

あまりに角館が楽しくて、ついご飯を後回しにして観光してしまっていました。これがミスの元です。腹ごなしをちゃんとしておかなければ、このような最悪の事態になってしまうのです。可哀想なことに私たちと同時に入った中国の観光客も、出てきたうどんを見て完全に怪訝な顔。言葉はわかりませんが、隣の奥さんが「これで1,400円ざけんなッ!?」といった表情で強めの中国語を話していました

皆様もぜひ気をつけてください!

店内。というか、この店、ちゃんとした厨房もなかった。臨時営業だったっぽい。

Google Mapより この辺にあった。もし本当に臨時店舗だったら、たぶんもう今は撤退していると思う。気をつけなはれや!

武家屋敷通り

テンションがぶち下がった私たちは、気を取り直すべく武家屋敷通りを散策。タイムスリップをしたかのような雰囲気に癒されつつも、やはり埋め合わせることのできない心の傷。結局通りを歩くだけで、ひとつひとつの中まで入って細かく見学することはしませんでした。まさに負の連鎖。一度の失敗は、決して一度に止まらないのです。今回は拠点のある秋田市から近い観光地だったのでまだ取り返しがつきますが、もしこれが拠点のない遠方だったらと考えると恐ろしくて夜も眠れません

結局、この時点で私たちの角館観光は台無しになって終わりそうでした。まさか、最後の最後に大逆転が待っているとはこの時誰も想像だにしなかったのです。

武家屋敷通り。なんと素敵な光景か。黒い木の塀がカッコいい。

こんなに門が開け放たれているというのに、なぜ入りもしなかったのか。それだけ傷は深かったということだ。

街中には秋田犬の武家丸くんがいる。いとかわゆし。

別の日(夏)に車で通った時の武家屋敷通り。雨の日もとてもいい感じだ。

大雨の中の角館駅。ここは新幹線が停まるため、東京などからのアクセスも良い。

子連れに最高のお店
『麺屋 神楽』

失意のなかで帰路につこうとした私たちでしたが、やっぱりどうしても口直しがしたい。これで帰りたくない。ということで、武家屋敷通りまでの途中で気になっていたラーメン屋さんに入ることにしました。

それこそが今回の記事の前半でも写真を掲載した、こちらの店舗。

 

麺屋神楽』さんです。

扉を開けて目に飛び込んできたのは、なんだか強面の店主とカウンター席。正直、最初は少し子連れで入るのを躊躇したのですが、いざ中に入ってみると…

 

OH YEAR!!

広いお座敷席に、おもちゃコーナーまで完備された超絶子連れウェルカムのお店だったのです。

 

お子様ラーメンもメニューに用意されており、しかもこれが美味しい!少し味見をして本当にびっくりしました。あっさりとして甘めながらしっかりと出汁が効いた醤油味で、自分も醤油ラーメンにすればよかったと思うほど。ゆで卵ものってるしチャーシューも写真の通り大きいこれにジュースまでついてお値段なんと500円でした。超感動です。

 

店主のオススメで注文した味噌ラーメンもすごく美味しい!秋田県は味噌が美味しいという噂を聞いていましたが、本当でした。少しの酸味と深いコクが良いバランスで合わさっており、上品な味噌の香りが鼻の奥を駆け巡ります。野菜もシャキシャキで、炒め具合が絶妙なことがわかります。ここに入ってよかったー!

 

店主ご夫婦にはうちの長男と同じくらいの年齢の子がいるらしく、食べ終わったころに写真右上のドアを開けて出現しました。当然のように一緒に遊ぶうちのヒナたち。まさか観光にきた土地のラーメン店でこのような状況になるとは思いもしませんでしたが、とても心温まる時間が過ごせました。

ちなみにちょっと強面の店主、めちゃめちゃ子供にも大人にも優しい方でした。ごめんなさい!たぶん私と同じくらいの年齢だった気がします。

この『麺屋神楽』さんのおかげで、私たちは角館観光をギリギリのところで最高の思い出にすることができました。みなさまはこのような初歩的なミスを避けて、楽しいお出かけをご堪能してくださいね!

『麺屋神楽』についてはこちらの記事もご参照ください!

店内におもちゃコーナーがある!『麺屋神楽』秋田県仙北市のラーメン店

2023.05.14


▼『麺屋神楽』の情報はこちら▼

住所:〒014-0316 秋田県仙北市角館町岩瀬町4−2

店舗HP:https://menyakagura.wixsite.com/mysite

※角館駅から656mほどの距離になります。

駐車場お店の横側に3〜4台ほど
営業時間営業時間
11:00~19:00
日曜営業
※営業時間・定休日は
変更となる場合がございますので、
ご来店前に店舗にご確認ください。
電話番号0187-42-8337
席数35席

『かくのだ亭』の詳細

 

記事の途中で参考として写真を並べさせてもらった稲庭うどん(美味しそうな方)のお店についても詳細を記載したいと思います。

こちらは街の中心にある「食彩 町家館」というお土産店の2階にある『かくのだ亭』。ちなみに本編とは別日に行っております。上記の角館観光の約1年前で、季節は真夏。土砂降りの日のご飯でした。(この日は街並みの観光はしておりません。)

▼『かくのだ亭』の情報はこちら▼

住所:〒014-0323 秋田県仙北市角館町横町42−1

※角館駅から839mほどの距離になります。

駐車場10台以上
営業時間営業時間
11:00~19:00
日曜営業
※営業時間・定休日は
変更となる場合がございますので、
ご来店前に店舗にご確認ください。
電話番号0187-49-6069
席数50席ほど

 

 

 

 

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