奇妙な名前の極美味店!『博士ラーメン』千葉県鎌ヶ谷市のタイ料理店

今回は千葉県鎌ヶ谷市にある本格タイ料理レストラン「博士ラーメン」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。

コロナ禍の千葉県

2ヶ月におよぶ東北滞在から帰宅した私と妻とヒナ2羽は、千葉県鎌ヶ谷市での日常に戻っていた。仙台や岩手、山形の美味しい空気は懐かしいが、やはり自宅は一番落ち着く。子供たちも久しぶりの自分たちのおもちゃを取り合い、楽しそうに遊んでいる。もうここは完全に私たちの家なので、何を壊してもすべて自己責任。こんな気楽な日々は久しぶりだ。

しかし世間はコロナ禍により混乱を極めていた。千葉県にも何度目かの緊急事態宣言が出されていて、不要不急の外出はモラル違反な状況。実際に感染したくもないので、大人しく自宅で仕事をしながら料理をする毎日だ。まるでさらさらと静かな音を立てて流れる砂時計のように外食したい欲がたまっていく中で、私は以前に家族で行った鎌ヶ谷の美味しいエスニック料理店のことを思い出していた。

先入観

博士ラーメン」。そのレストランは奇妙な名前をしていた。結婚して鎌ヶ谷に住んで3年ほど、その存在は知っていたが一度も来店することはしなかった。その名前から想像できるのは、王道からかけ離れることでしかアイデンティティを持たせることの出来ないイロモノラーメン。そのようなお店に入って満足できる可能性など、アリに踏み潰される確率よりも少ないに違いない。そう考えていた。

ゆえにあまり気に留めることなく数年、鎌ヶ谷での生活を満喫していたのだが。昨年の冬あたり、地元でエスニックの料理を探しているとこの「博士ラーメン」よ食べログページが目に入った。でた、博士ラーメンだ。なんの気もなくその料理写真を見てみると…。

なんと本格的なタイ料理レストランだったではないか。なんだか見かけないようなラーメンも確かにあるが、基本的には半端なく美味しそうなエスニック料理の写真がズラリと並んでいた。

俺は馬鹿だ!

焦る気持ちとともにすぐに荷物をまとめ、妻とヒナ2羽を連れてすぐに家を出発する。どこに行くの、と不安そうな妻に私は自信たっぷりに「博士ラーメンだ!」と叫んだ。

店内へ

お店の入り口には階段があるが、2段だけなのでベビーカーで入るのは難しくない。店内にはまるで南の島の高級レストランのような装飾があちこちに施されている。落ち着く明るさの照明に照らされながら、私たちは奥のお座敷席へと案内された。

席の奥にはぽうっと照るお洒落なライトが置かれていて、息子はそれを指差しながらニコニコしている。私は自分の横にある座布団に、まだ腰がすわっていない娘を寝転ばせ、メニューを開いた。

そこには食べログで見たものよりもさらに多くのレパートリーが並んでいて、やはりここは本格的なエスニック料理レストランであったことが伺える。なんてことだ。私は、いや私たちは数年間もの時間を無駄にしてしまったのだ。

初回なのでなるべく色々なものを試してみたい。そんな想いから私と妻は「海老チャーハン」と「ガパオライス」、「トムヤムクンラーメン」、「生春巻き」、「唐揚げ」を注文した。テーブルをここの料理で埋め尽くすつもりだ。息子が言うことを聞き、娘がまだ立てない今しかこれをすることは出来ない。

すべてが美味しい!

しばらく子供たちを眺めながら妻とおしゃべりしていると、料理たちが一斉に到着した。それぞれがとてつもなく美味しそうで、来てよかったという満足感となんで今までスルーしていたのだという後悔が血管の中を入り混じって駆け巡る。

ひとつひとつ是非みていただきたい。

まずは海老チャーハン。皿の上にのった物質のすべてがテカテカとちょうどよく油に濡れていて、口に入れるとガツンと旨みが脳に直接刺激を与えてくる。月並みの表現にはなるが、まさに海老はプリプリとした食感で、とてもジューシーかつ筋肉質だ。

こちらはガパオライス
そこまで馴染みのある料理ではないが、シェフが日本人であるためかこの国に根づいた味つけがメインに施されていて、癖がなくたべやすい。それが「本格エスニック」という表現と合っているのかは解釈をそれぞれに委ねざるを得ないが、とにかくジャンルとしてエスニックで、とてつもなく美味しいということに変わりはないだろう。

トムヤムクンラーメンは香味の豊かな本格トムヤムクンにコシのある本格ラーメンの麺が組み合わさった料理となっていた。全く違うジャンルのコラボレーションがここまで美味しいということにも驚いたが、なによりも麺のクオリティの高さに度肝を抜かれた。店名にラーメン、とつくのは決して伊達ではなかったということだ。ずっと根拠のない先入観を抱き続けていた正式に申し訳ないと思ってやまない。

大きな海老が殻付きで入っていて、たとえ麺がなくても十分大満足できるクオリティのスープ。そこにモチモチの麺が投入されていて、一度で二度美味しい傑作だ。上にはパクチーも載っていて、他ではまず味わえないような連携技を喰らうことができる。

生春巻きも海老がメインとなっている。野菜はシャキシャキで、海老のプリプリや生地のモチモチと合わさって絶妙な歯応えを生み出している。順番的にはモチシャキプリッという感じだ。

タレは甘く、添えてある花による雰囲気と相まって南国への想像力が脳裏に芽生える味つけ。息子もシャリシャリと満足そうに頬張っていたので、きっとまだ見ぬインド洋に思いを馳せていたに違いない。

最後は唐揚げ

エスニック料理店で唐揚げ?そんな風に思いながら注文したことは否めないが、ここでもやはり良い方向に裏切られることとなった。外側はサクサクで、中身はもも肉を使ったジューシー極まる食感。何もつけなくてもしっかり味がついているが、真ん中にいまそかっている香味の効いた南国風のタレをつけるとまた美味かつ新鮮な味を楽しむことができる。

おまけとして妻が追加したココナッツアイス。残念ながら私はココナッツが駄目なので食べることは叶わなかったが、妻いわく果肉が入っていてプチプチとした食感も楽しむことが出来たという。かなり大ぶりで食べ応えがあることもまた予想外に嬉しいポイントだろう。

子連れのハードルもほぼなし

子連れにとってハードルは入り口の階段が2段だけ。店内は広くベビーカーで席まで通れるし、お座敷もある。メニューは豊富で子供の食べられるものも多い。わりと賑やかにしても問題ない空間ではあるので、声にも神経質にならずに済んだ。座敷席にあるおしゃれな照明を壊さないように気を使う必要はあるが、そんなに難易度の高いことではない。

かくして大満足の博士ラーメン。鎌ヶ谷の近くまでお越しの方は是非一度食べに行くべきお店である。いや、このオリジナリティを考えるとこれを食べるために鎌ヶ谷まで来てもいいかもしれない

店舗情報

住所:〒273-0137 千葉県鎌ケ谷市道野辺本町1-15-12

公式HP:http://www.hakase-info.com/Annex_Hakase_Nuddle/hakase_annex.html

※現在「別館」はカフェとなっていて、駐車場の奥にある大きな建物が本店となります

駐車スペース20台分ほど
営業時間11:30~23:30(L.O.23:00)

営業時間・定休日が
記載と異なる場合が
ございます。
ご来店時は事前に
店舗にご確認ください。
電話番号047-445-7811
席数50席以上

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この記事を書いた人

ルリニコクみみみ。三児の父。音楽家。Webマーケター。28歳のときに第一子誕生。持病のある妻と子育てをするため、コロナ禍前から在宅で働きつつ共同子育てを実施。2021年から家族とのお出かけをブログに書き始める。現在は夫婦で子育てをしながら、ルリニコクというユニットとして活動中。特技は家庭料理とおむつ替え

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