子連れで行く千葉の小江戸『佐原』その感想と魅力、注意点をまとめました!

千葉県の香取市にある佐原。そこに流れる小野川沿いには江戸時代の古い街並みがそのままの姿で現存するエリアがあります。埼玉県川越市と同じく「小江戸」と呼ばれているこの場所は、わりとマイナーな観光地なためポートレート撮影に適しておりカメラマンの間でも人気のスポット。日本で初めて精巧な全国地図を描いたことで知られる伊能忠敬の出身地でもあるため、旧邸や記念館、記念像など見どころも満載なのです。

今回はそんな佐原の街並みについて、私たちが子連れで初めて観光した感想をまとめさせていただきます。その魅力や食べたものについてはもちろんのこと、散策で失敗したことやその解決方法なども掲載しているので、ぜひ子連れお出かけの参考にしていただけたら幸いです。

▼今回のスポットの地図はこちら▼

子連れで行った感想

まず初めに私たちが子連れで佐原を訪れた感想を少し。

結論から言って、佐原は…最高でした!

まず、観光地といえどマイナーなので人が少ない!これはベビーカーを押しながら3人の子連れで遊びに行っている私たちにとって非常に行動しやすくて嬉しい状況です。それでいて、街並みはめちゃくちゃ綺麗で情緒があります。これでもかというくらい癒されました

そして人もいい。観光の最後に訪れた喫茶店『向日葵』では店員さんが積極的に話しかけてくれ、佐原の情報を色々と聞くことができました。駐車場について困ったことを伝えると、わざわざ外で指を差しながら教えてくれるほど。親切でウェルカムな雰囲気に安心できました。

また佐原の小江戸は多くの道端にベンチが設置されており、どこでも一休みができてとても気が楽。これもまた、子連れとして非常に嬉しい仕様でした。大体のお店は16時半ほどで閉まってしまいますが、お金を使わなくても散策するだけで無理なく楽しめるようになっており、これもまた大きな魅力のひとつだなと感じました。

同じ「小江戸」と呼ばれる埼玉県川越には何度も行ったことがありましたが、個人的には佐原のほうが好きかもしれません。小野川と柳と街並みのコントラストが絶妙で、日常を忘れて楽しむことができました。もう少し子供が大きくなったら一眼を持って妻のポートレートなども撮りたいなと思っています。

注意点まとめ

次に私たちが現地で困ってしまったことについてまとめさせていただきます。解決方法については下の「こちら」をクリックで、記事のその部分に飛ぶことができます。

■小江戸の街並みがどこにあるのかわからない、わかりやすくまとめた紹介サイトもない
→解決方法を早く知りたい方はこちら

■駐車場がどこにあるのかわからない
→解決方法を早く知りたい方はこちら

■駅から小江戸の街並みまで結構距離がある、歩道がない
→解決方法を早く知りたい方はこちら

■だいたいのお店は16時半で閉まる
→具体的な様子が知りたい方はこちら

街並みはどこ??

2023年5月3日。ゴールデンウィーク初日。どうせなら普段あまり行かないところへ、ということで利根川沿いを走ることに。そこで妻から「利根川沿いなら佐原に行ってみたい!」という意見が飛び出し、目的地が確定しました。

まるで秋田県にある妻の地元を彷彿とさせるような田園風景を横目に走ること1時間ほど。私たちを乗せて香取市佐原に入ったフリードは、駅の周りをウロウロとしていました。というのも、有名な小江戸の街並みがどこにあるのかまったくわからなかったからです。ネットで調べても要らない広告情報ばかりで、わかりやすいサイトが見当たらない。仕方がないので、実際に車で周辺を散策して探すことになりました。

とりあえず駅にナビをセットし、そこからGoogleマップで「ここかな?」と思える方向へ。道中の街には味があれど小江戸といった雰囲気はなく、本当に合っているのか不安になりましたが、次第に古い木造の建築が多くなっていき、ついには観光写真どおりの川沿いの道へと入ることができたのです。

Google Mapより 結論、赤いカッコの部分が小江戸の街並み。意外と駅から距離があるので注意。

佐原駅。レトロでいい感じ。

だんだんとレトロな建物が増えていく。

酒蔵なども。丸1日かけて街中を観光してみたい。

これはお花屋さん。建物は古いが、現役で営業中のようだ。

イメージ通りの川沿い。小江戸の街並みが縦に広がる。

街中には大正時代を彷彿とさせるような可愛らしい建築も垣間見える。

駐車場はどこ?

大人ふたりだけであれば駅前まで戻り、駐車場に車を停めて歩くことは簡単。しかし3人の子連れともなると、それもかなり大変です。しかも駅からの道は歩道がなく、決して安心できるとはいえません。そこで目的地である小野川周辺をゆっくりと車で走りながら、停められそうな駐車場を探すことにしたのでした。

しかしゴールデンウィーク初日だけあって、駐車場はどこも満車…。20分ほどかけて探したものの、ついに私たちは諦めて駅前まで戻ることに。きっと駅前であれば市営の大きな駐車場なども空いているだろう、と考えたのです。

私たちは国道の広い道まで戻り、線路を挟んで反対側から駅へと向かいました。そして目論見どおり大きな駐車場を見つけて車を停めることに成功。そして線路の反対側に渡って駅へ行こうと思ったのですが…。

どーん。

駅へ行くためにはこの歩道橋を渡らなければなりませんでした。当然、ベビーカーを使っている私たちにとっては非常に困難なルート。仕方なく私がヒナごとベビーカーを持ち上げて、一段ずつ登ることになったのです。

結論からいうと、この駐車場から小江戸の街並みへ行くには線路を越えないまま東へ少し歩いて、北から入るルートが近くてオススメ。(下の画像を参照)しかし初めてということもあり駅を起点にしたかった私たちは、過酷なルートを選択してしまいました。

Google Mapより 私たちが車を停めた大きな駐車場はここ。矢印のように線路の裏から行けば目的地まではわりと近いのでオススメ。

市のコミュニティセンターに隣接するこの市営駐車場はとても広かった。

3人の小さなヒナを連れての階段はなかなかハードルが高い。

駅前ではお祭りが!

私たちが遊びに行ったこの日、ちょうど佐原の駅前ではお祭りの真っ最中で、大きな人形の乗った神輿がわっしょいわっしょいと担がれていました。のちほど訪問する喫茶店『向日葵』の社長さんに教えていただいた情報ですが、どうやら佐原はお祭りが盛んな街とのこと。次は夏にあるとのことで、地元の人としては観光客に是非ともオススメしたいイベントなんだとか。

1年で2回くらいしか見られないらしい。

神輿の上には大きな人形が乗っているのがわかる。

駅前から小江戸への道

佐原駅を背に左の方角へ進んでいけば小江戸に着くのですが、商店街を抜けると道は細めの道路となります。歩道もなくベビーカーを押しながらだとまあまあ険しめ。駅をどうしても見たい!という方以外は先ほどご説明した線路の反対から小野川へ向かうほうが安全だといえるでしょう。

ただあまり見かけないような面白い建築やお店も散見されるので、体力に余裕のある方は駅方面を周るルートも楽しいかと思います。

商店街には珍しいベトナムスーパーも。見たことない商品が並ぶ。

大人の遊び場が集まった建物。この写真ではわからないが、外観は程よくレトロでいい感じ。

ついに到着!
小江戸に癒される!

佐原駅から歩くこと20分ほど。ついに私たちは小野川へと到着し、観光を開始しました。時間はすでに16時半を回ってしまっていたので飲食店やお土産屋さんなどは多くが終わってしまっていたのですが、全然お金を使わなくても楽しめるくらい魅力がたっぷり。伊能忠敬の旧邸や記念館に行けなかったのは少し残念でしたが、1時間半ほどかけてたっぷり散策し、大満足させていただきました。

小野川。柵があるが、いちおう子供が落ちないようにしっかり手を繋ぐ。

柳の木が川と街並みとマッチしており、非常にいい味を出している。

お店は多くが閉まってしまっていたが、その建築だけで癒される。

この日のベスト風景。何度も来たくなる。癒される。

佐原の説明看板。前述のお祭りは「関東三大祭り」らしい。へぇ。

川沿いに結構長いこと街並みが並列している。大満足の規模感だ。そして人も少ない。

遊覧船の受付。覇気ある建物に目を奪われてなんの施設か現地では気づかなかった笑

伊能忠敬の旧邸。16時半までとのことで、惜しくも今回は見送り。

右上のような大正〜昭和のレトロで可愛い建築もちらほら。

しつこいようだが、癒される。逆に、これで癒されないことってある?

建物は古いが、お店は現役で活動中。そんな違和感が面白い。

私は撮影があるのでベビーカーを押している。妻は2羽のヒナをつれて散策。もちろん交代もする。

伊能忠敬記念館。千葉県民として、次回は行っておかなければならない。

記念館手前の喫茶店はまだやっている様子。今回はこちらは行かなかった。

ちょっと川から入った大通り沿いにレトロな道具屋さんが。店内をいろいろ見物させていただいた。

「植田屋」ではなんと中学生〜高校生くらいの姉妹が店員さんをしていた。たぶんこのお店の家の娘さん。素敵。

苺大福と芋アイス

もう夕方とはいえ、やっている飲食店もありました。せっかくなのでその中で「苺大福」ののぼりが目立っていたお店でおやつを購入してみることに。2個で800円と、少々躊躇してしまはうお値段ではありましたが、勇気を出して並んでみました。

すると先に並んでいた女の人がなにやらアイスを手に帰っていく様子が。気になってメニューを見ましたが、どこを探してもアイスという文字はありません。仕方がないので店員さんに聞いたところ、「芋アイスのことですか?」とのこと。迷わずそちらも購入することにしました。お値段は300円。なんだか隠れメニューを見つけたような感覚です。

そして気になるお味について。苺大福はとにかくお餅がフワッフワ。苺も甘酸っぱくとても満足できる一品でした。芋アイスについても、さつまいもが苦手な私でも美味しい!と思わず言ってしまうくらいのクオリティ。さすが小江戸、粋なおやつに大満足でした。

今回苺大福と芋アイスを購入した「たか蔵」さん。三色団子が看板メニューのようだ。

「たか蔵」の苺大福。2個で800円と高価だが、とても美味しい!

裏メニューなのかはわからんが、聞かないとわからなかった芋アイス。少し味見をしたあとはヒナたちのお腹へ。

こんなラーメン屋さんもあった。気になるが今回はスルー。

喫茶店『向日葵』

ひととおり散策を終えて満足した私たちは線路の反対から(前述のルート)駐車場へ戻ることに。夕日に照らされた小野川沿いは非常にエモーショナルで、また違った魅力を孕んでいます。そんな景色を楽しみながら線路に向かって歩いていると、光を浴びてひときわ金色に輝く新築の喫茶店を見つけました。気になってメニューを見ると「おもいっきりアイスレモンティー」や「オーガニックデトックスインフュージョンモヒート」という気になるワードが並んでいるではありませんか。私たちは最後の一休みとして、この喫茶店で飲み物を買って店前のベンチで飲んで行くことにしました。

私は「世界最古のプレミアムコーヒー」、妻は「おもいっきりレモンティー」を注文することに。コーヒーはロースト感と若干の酸味がバランスよくてスッキリした味わい。妻のレモンティーはハーブ感もあって非常に美味しいドリンクでした。

子供たちにもアイスティーを飲ませながらのんびりしていると、社長と呼ばれるおじさんや店員さんが話しかけてきてくれたので佐原の祭りのことや駐車場についての情報を聞くことができました。人の温かさにも触れることができ、非常に満足のいく締めくくりだったといえます。

最近オープンしたばかりのお店らしい。手前部分が喫茶店、奥がお土産屋さんになっている。

メニュー名はユニークなものが多く、面白い。

次はハーブティーやレモンティーも飲んでみたい。

アイスコーヒーはスッキリした味わい。たっぷり入っていて素敵。

夕日を浴びると金色に輝く木の壁。これは目立つ。夕方に特に目立つ。

夕日が沈む頃もまた違った綺麗さがある。

線路を渡った先にも気になる建築がちらほら。次は丸一日かけて観光してみたい。

味のあるアパート。小江戸とは関係ないが、こういうところも好きだ。

車を停めた駐車場の隣にあるコミュニティセンターも面白い建築。お洒落だこと。

鎌ヶ谷への帰り道、利根川沿い。田園に映る景色が美しいことこの上なかった。

駐車場の情報

現地でオススメしていただいた小野川近くの駐車場の情報についてまとめさせていただきます。なお、各お店の駐車場は省き、街並みを観光するのに適したものだけをご紹介しております。

田山駐車場住所:〒287-0003 千葉県香取市イ171
電話番号:047-852-2555
東海パーキング住所:〒287-0003 千葉県香取市佐原484
電話番号:047-852-9898
Google Mapより 赤いカッコの部分が現地でオススメされた駐車場。近いので子連れにもオススメ。上のカッコが田山駐車場、下のカッコが東海パーキングとなっている。

上記マップの赤カッコのうち下のほうの駐車場はこちら。出入りの際は観光客に注意!

Google Mapより なんだかんだで私たちの停めた市営駐車場もオススメ。ただし線路の裏から小野川へ周るべし。

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