今回は福島県いわき市にあるパーキングエリア内のレストラン「よつくら亭」について、子連れで行った感想をまとめさせていただきます。
四倉パーキングエリアへ
いよいよ東北編の最後のお店である。
2ヶ月におよぶ仙台滞在を終え、その帰り道。途中で南相馬市に立ち寄って海岸沿いを見学し(『謎の巨大遊具とケツの摩擦係数』)、再び高速を走り始めたラパンは夕飯のために四倉パーキングエリアに停まった。
そこは以前に妻が義母と訪れていて、レストランでの食事が美味しかったと聞いた。また既に18時を回っていて、それ以降のパーキング・サービスエリアではもう閉店までに到着が間に合わないこともあり、東北最後のご飯はここにすることに。
あたりはすっかり暗くなり、正直間に合うかどうか危ない状況ではあったものの、なんとか閉店ギリギリの時間に滑りこんで注文をすることが出来た。
疲れた身体に
染みわたるラーメン
メニューはうどんやラーメンのようなパーキングのレストランの定番といったものから、地産の海鮮を使った丼ものまで幅広い。海鮮丼にも惹かれたが、昼食がお刺身だったこともあって今回はやめておくことにした。
私と妻は期間限定だった「海鮮海老味噌ラーメン」を注文。また私は同じく限定商品だった「穴子天丼」も追加した。ちなみにヒナたちはまたも先に食事を済ませている。車での長距離移動の際はいつ食事にできるか不安定なので、事前にご飯を用意してから移動することにしているのだ。無理にレストランまで付き合わせて我慢させるよりも移動中に車内で食事をさせる方がお互いに楽なのである。
お座敷席に座ってしばらく待つ。天井から吊り下げてあるテレビからはオリンピックの中継が流れていて、ちょうど野球の決勝戦・日本対アメリカを放送していた。普段は野球にほぼ興味のない私だが、国際戦となると話は別だ。はしゃいで動き回る娘をねじ伏せながら一心に眺めていると、すぐに手元の札の番号を呼ぶ声が。
受け取りカウンターへ行くと、そこに置いてあったお盆にはドロっとしたラーメンと大きな天ぷらの載った天丼が肩を寄せ合っていた。手に持つと海鮮のとても良い香りが鼻の下から漂ってくる。これは美味しそうだ。
席に戻ると娘が我先にと食べ物めがけて突進してきた。その攻撃を弾き返しながらラーメンをひと口すする。案の定、海鮮と味噌の香りが顔面いっぱいに広がった。やはり、美味しい。麺はザ・パーキングの質ではあるのだが、それがまた良かった。下手にお洒落ぶっていない、荒々しい味が長旅の疲れに染み渡っていくようだ。
穴子天丼もボリュームたっぷりで美味しい。衣は若干固いかなという感じではあるが、食べ応えは凄い。こちらも長旅の疲れを癒すにはもってこいのメニューだった。
正直子連れのハードルは高め
こうして私たちは今回の東北編最後の食事を終えた。子連れでの感想はというと、正直なところ衛生面では若干ハードルがあったかなとは思う。あまり座席や飛沫防止板の掃除が行き届いてはいなかった。また料理が出来て呼ばれたあと、子供たちの対応で少し取りに行くのが遅くなったが、少し不快そうな表情をされたのが気になった。
しかし料理は美味しかった。ボリューム感もあって特に男性の好みにはピッタリなのではないだろうか。街の古い食堂といった感じの雰囲気で、独り身だったらかなり好きなタイプのお店である。子連れになると色々と視点が変わり、敏感になってしまうのは仕方がない。
2ヶ月家を留守にした代償
こうして今回の東北旅最後の食事を終えた私たちは、ラパンを3時間ほど走らせて千葉県鎌ヶ谷市へと戻った。久々に帰る地元の光景はとても感動する。
家の前に車を停め、まずは妻が玄関の鍵を開けて中へ入った。長い間留守にしていたので荷物と子供を入れるためには、先に軽く拭き掃除をしなければならない。妻の方が圧倒的に掃除上手なので、私は起きてしわった子供たちの相手をして待っていた。だが、何故か30分経っても帰ってこない。
どうしたんだろう。胸騒ぎがして私も家の中に入る。すると「玄関で止まって!」という妻の叫び声が響いた。彼女はどういうことかまだ一心不乱に床をふいている。
なんと梅雨から夏にかけて家を2ヶ月も空けたことで、床という床にカビが生えていたのだった。出かける時に準備したカビ対策などでは到底ひと夏は耐えられなかったのだ。
これは洒落にならない。カビを完全に全滅させなければ子供はおろか、荷物すら家には入れられないではないか。時刻は午前1時過ぎ。全員が疲労している。これからカビを拭き取って消毒すれば朝になってしまうかもしれない。
私は電話を取り出して、ダメ元で実家に電話した。すると親父が奇跡的に起きていて、すぐに繋がったではないか。これは天啓だ。これしか手はない。
すまん親父、しばし泊めてくれ!
かくして私たちは2ヶ月間もの東北滞在ののち、まさかの追加で私の実家に数日宿泊することとなった。出来れば一刻も早く鎌ヶ谷での日常に戻りたかったのだが、神様はおまけの旅を私と妻とヒナ2羽に用意してくれたようだ。とはいえ私の実家は隣町の白井市なのだが。
そんなわけでこの後、数日間を白井で過ごし、その間に鎌ヶ谷のカビ処理を済ませ次の週が始まる頃にようやく日常を取り戻すこととなった。これをもって、ようやく私たちの長期東北編は終わりを告げたのだった。
次回からは地元である千葉市鎌ヶ谷市を中心としたお出かけの記事を書かせていただこうと思う。
店舗情報
住所:〒979-0225 福島県いわき市四倉町下柳生字宮下49-16 四倉パーキングエリア上り線
駐車スペース | パーキングエリア内 |
営業時間 | 7:00~20:00(L.O.19:45) 新型コロナウイルス感染拡大等により、 営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。 ご来店時は事前に店舗にご確認ください。 |
電話番号 | 0246-33-3515 |
席数 | 30席ほど |
▼子連れ旅行のコツと持ち物リストについてはこちら▼
この記事を書いた人
ルリニコクみみみ。三児の父。音楽家。Webマーケター。28歳のときに第一子誕生。持病のある妻と子育てをするため、コロナ禍前から在宅で働きつつ共同子育てを実施。2021年から家族とのお出かけをブログに書き始める。現在は夫婦で子育てをしながら、ルリニコクというユニットとして活動中。特技は家庭料理とおむつ替え。