今回は千葉県鎌ヶ谷市にある「貝柄山公園」について、子連れ視点でご紹介させていただきます。
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知名度はないが自然豊かな
鎌ヶ谷市内最大の公園
以前に鎌ヶ谷市内の公園を大きい順に10ヶ所、子連れで巡る記事(【鎌ヶ谷市の大きな公園まとめ】10位までを子連れで回ってみた!)を掲載した。今回はそこでご紹介させていただいた中から、特にひとりの地元民として自慢したい公園をピックアップしてみた。
それがこの貝柄山(かいがらやま)公園。今回はその魅力について園内の写真と一緒にたっぷり語らせていただきたいと思う。
まずこの公園、敷地面積が3.9㎢と鎌ヶ谷で一番大きい。中央部には大きな池があり、その周りは四季の彩りを豊かに見せてくれる木々にどっさりと囲まれている。市内でダントツ一番人気の「市制記念公園」のようにゴーカートがあったりバラエティにとんだ遊具がいくつもあるわけではないものの、自然を感じるという意味で完全に統一感のある公園だ。
子連れ視点としては特にベビーカーに乗っているくらいの小さい子供を連れて行きたくなるタイプの場所。ただし遊具もあるのでそれ以上の年齢の子供もきっと十分に楽しむことができるだろう。ほどよい森林浴をさせながらのびのびと遊ばせられる。
のちほど詳しくご紹介するが、テントを張れる広場スペースもあるので家族みんなで公園ランチ、なんてことも可能。自然に囲まれながら大人は癒され、子供は走り回れる。そんな贅沢な公園なのだ。
そんな魅力たっぷりなスポットだが、知名度はかなり低め。同じ鎌ヶ谷市民でもあまり知っている人は多くないのではないだろうか。それもそのはず、なぜかこの公園は住宅街のど真ん中にある。そこそこ広いにもかかわらず、メインの道路からはまったく見えないのでそこに公園があるとはあまり気づかれないのだ。だから、いつもそこまで人が多くない。これもまた、魅力のひとつである。
いわばクラスで一番明るくてかわいいアイドル的な女の子が市制記念公園。教室の隅っこにいる地味だけど実は超美人みたいなタイプがこの貝柄山公園なのである。実際にそんな子がいるかどうかはさておき、だ。
なお名前の由来は、この近くにかつて貝塚があったことからという説が濃厚。貝殻の山ができていたから「かいがらやま」公園。なんてシンプルなんだ。
大自然に囲まれた池
それではまずは貝柄山公園の最大の特徴である池についてのご紹介から。
上の写真を見て、東京都内に住んだことのある方なら、とある公園の名前が思い浮かぶのではないだろうか。そう。INOGASHIRA。井の頭公園である。
「〜に似てる」という表現をこのような紹介の記事で使うのはどうかと思うが、これはもう言わざるをえない。この光景、吉祥寺で都内中のカップル相手にブイブイいわせている井の頭公園にそっくりなのだ。
しかし、前述のとおり、この公園はクラスの端っこにいる地味系美女。年頃のカップルなんてそうそういない。いるのはその道ウン十年のベテランカップルや、子連れ。そしてその数もまばらでちょうどいい。
つまり人混みのないINOGASHIRA。自然豊かな雰囲気を味わいつつ、プライベートな時間にひたれる。なんて贅沢な空間なのだろうか。こういう隠れスポットを知っているだけで、人生はきっとさらに豊かになるに違いない!
入り口は3ヶ所
この公園はまるでYの字を横にしたような形をしている。だから入り口もわかりやすく3ヶ所にあり、周辺の住民は自宅に近いところから出入りができるようになっている。それゆえこの公園を通って駅に向かう高校生なども多い。毎日あの池を眺めながら学校に通えるなんて、それだけで心に毎朝余裕ができることだろう。
それではそれぞれの出入り口について、写真と共にみていきたいと思う。
北口(26台分の駐車場あり)
こちらが北口。貝柄山公園の正門ともいうべき入り口で、駐車場も26台分ともっとも多くなっている。日当たりもよく、休日にはこのへんで楽器を練習する人も。マイナーな公園といえども休日に関しては駐車場が空いていないこともあり注意が必要だ。
いまや珍しくなってしまった電話ボックスや、少し進んだところにはトイレもある。北初富や松戸の方面へ向かう道路・鎌ヶ谷松戸線沿いから入れることもあり、特に理由がない限りはこちらの北口から入園するのがベストだろうと思う。
東口(駐輪場のみ)
次に東口。こちらも鎌ヶ谷松戸線から入ることができるものの、駐車場がない。そのかわりに大きめの駐輪場があるので、自転車で公園に来る方にはオススメの入り口となる。
入ったところには後述の遊具があるが、2022年12月現在は使用ができなくなっている。こちらはあまり手入れがされていないので、正門近くの遊具まで遊びにいったほうが良さそうだ。トイレもあるが正直、雰囲気的にかなり使いづらい。(次章に写真あり)
階段があるが自転車用の入り口ということもあり、しっかりとスロープもついているので足の悪い方やベビーカーで来園する方も安心である。
南口(10台分の駐車場あり)
最後に南口。こちらは本当にこの近辺にお住まいの方以外はあまり利用することがないかもしれない。というのも、この入り口を出ると富岡という住宅街エリアに入るのだが、迷路のように道が入り組んでいるうえに大通りまで続く道がなかなかない。距離的には東武アーバンパークライン沿いの船取県道にほど近いのだが、接続する道がないのである。車ならばまだいいが、歩きだとなかなかの距離だといえるだろう。
そんなことも考慮されてか、こちらにも駐車場が10台分ある。富岡や東中沢の方面からお越しの方はこちらの入り口を利用するのが便利だろう。なお、こちらにもトイレがある。
遊具ゾーンは3ヶ所にある
いよいよ子連れにとってお待ちかねの遊具ゾーンのご紹介だ。まず正門である北口の近くにある遊具が上の写真である。この日は曇りだったので少しうっそうとして見えるが、晴れている日はよく日も当たるし、申し分ない環境といえる。子供にとっても楽しそうなつくりになっており、うちのヒナたちもよくここで遊び倒している。
続いて南口の目の前にある遊具。こちらは住宅街にある小さな公園といった雰囲気で、ブランコとすべり台、そして砂場が設置されている。どこにでもある遊具セットではあるが、こちらはいつもキャッキャと子供たちの楽しそうな声が響く人気スポットとなっており、おそらく富岡など近隣の住民の憩いの場となっていることがうかがえる。日当たりは最も良好で、トイレも目の前にあることからかなり安心して遊ばせやすいかもしれない。
最後に東口の前にある遊具。こちらは…かなり日当たりが悪い。そしてあまり遊んでいる子供もいない。2022年12月現在は使用禁止となっており、となりにある砂場もあまり手が入っていないのかぺったんこな状態だ。
写真の奥に見えるのがトイレ。正直、かなり使いづらい雰囲気であることがわかる。こちらのゾーンではあまり子供を遊ばせることはオススメできない。
湧水ゾーンでは
ハイキング気分になれる
東口方面の小池近くには人工的だが湧水のあるゾーンもある。まるで山で見つけた自然の水辺のような雰囲気で、ちょっとしたハイキング気分になれるだろう。土や苔がいい味を出していて、結構ここで遊んでいる子供もいる。
深さはちょっと気合の入った水たまり程度しかないので、あまり汚れることを気にしないのであれば夏場などに足を入れて遊んでもいいかもしれない。実際にそうやって遊ばせている子連れも多く、擬似的な自然体験をさせてあげるスポットとして重宝されているようだ。綺麗に整備された水遊びスペースとはまた違った魅力があるので、一度検討してみてもいいかもしれない。
ただ本物の山の水辺と同じく足元は滑りやすいと思うので注意。あと夏は蚊の対策もしっかりしておこう!
テントを張れるスペースも
北口から入り、池の方へ歩いて行くと途中に広場がある。木に囲まれているものの案外日当たりはよく、休日はここにビニールシートを敷いたりテントを張って家族でのんびりするのもオススメだ。私たちも実際ここでランチをしたが、周りが自然に囲まれているので癒されるし、ヒナたちもドングリをひろったり虫を探して楽しそうに遊んでいたので充実できた。
サッカーやキャッチボールをする親子も多く、ここだけでも公園として十分機能していることがわかる。近くには謎めいた馬の銅像などもあり、子供にとっては案外記憶に残る時間が過ごせることだろう。
なお、あまりに自然に囲まれている感があるからといってガチでキャンプするのはNGなので注意!
まとめ
ここまでのご紹介でわかるとおり、貝柄山公園は市制記念公園のようなエンタメ性は薄いものの、気軽に自然体験を子供にさせてあげられる貴重なスポットである。
特に四季ごとの表情が豊かで、春は桜が咲き誇り、夏は緑にあふれ、秋は紅葉に囲まれる。冬は葉のない高木が静かに立ち並び、雪が降れば世界が白く濁る。これを身近にいつでも味わいに行けるだけでも地元冥利につきるだろう。
注意するポイントとしては、あまり人通りが多くない公園ということもあり夜は少し気をつけたほうがいいというところ。あと、自然豊かな代償として蚊が多い。
しかしそれらを考慮したとしても、この公園は大人も子供も楽しめる素晴らしい場所だといえるだろう。子育てやお仕事で疲れている方は特に、ぜひこの貝柄山公園を訪れてみることをオススメしたい。
公園情報
〒273-0125 千葉県鎌ケ谷市初富本町2丁目1474
駐車場 | 36台 |
大きさ | 39,044㎡ |
開園時間 | 常時 |
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この記事を書いた人

ルリニコクみみみ。三児の父。音楽家。Webマーケター。28歳のときに第一子誕生。持病のある妻と子育てをするため、コロナ禍前から在宅で働きつつ共同子育てを実施。2021年から家族とのお出かけをブログに書き始める。現在は夫婦で子育てをしながら、ルリニコクというユニットとして活動中。特技は家庭料理とおむつ替え。